みぎブログ

主観で語りますフットボールを。

ボールを握ろうとして陥った負のサイクル~2017/10/14 FC岐阜vs徳島ヴォルティス~

「ビルドアップの始まり方が良ければ良いプレーに行きつくことが出来るが、始まり方が悪ければゴール前で何の選択肢も持つことは出来ない」

これは現在マンチェスターシティで監督を務めるペップグアルディオラの言葉です。プレーのバランスをボールを支配することで保とうとするチームにとって、攻撃がスタートするビルドアップの質が全てを決めるといっても過言ではありません。現在J2でも同様にボールを支配することに重点を置いたチームが存在します。それがFC岐阜です。圧倒的なボール支配率とパス本数、「ボールを握る」という点において現在J2で抜きんでたチームがこのFC岐阜です。私は10/14(土)長良川までこのFC岐阜徳島ヴォルティスのゲームを観戦に行きました。そこで見たものは私が想像していたものとは違う光景、「ボールを握ろうとするチームに全くボールを握らせない」徳島の圧倒的なサッカーでした。ただここにはリカルドロドリゲスが岐阜に仕掛けた巧妙な罠、心理戦がありました。試合後妙な興奮とその場に立ち会えた幸福感で不思議な気持ちになったほどです。この感覚、現地の生の声を届けた方が早いでしょうか(私のツイートですが)。

私はスーパーシートというメインスタンド中央の席で観戦したのですが(それでも三千円弱←安っ)、周りの岐阜サポの皆さんのリアクションの変化が印象的でした。上手くいかない岐阜の選手を叱責する声がだんだんと「徳島...強いな」に変わり、終盤こそ岐阜が盛り返したものの、最終的には徳島の強さに完敗という雰囲気でした。

 この試合を振り返るにあたり、まず試合後の大木監督のコメントを読んでみます。後述しますが、結果的にこのコメントがこの試合における全てを物語っていたかと思います。

ウチが悪かったというより徳島はかなり積極的に来ました。悪かったところはその徳島に受け身になってしまったこと。でも受けざるを得なかった部分もあります。なぜなら相手はマンツーマン気味のディフェンスだった。ウチの3トップに対して3人のディフェンスで守る。ウチはそこを上手く突けばいいのですがなかなか突けない。なぜ突けないのかといえば後ろも空かなかった。オールプレスのような形です。その中で、相手は守備から入って(ボールを)奪って攻撃のパターン。ウチはボールを持とうとして相手に奪われて守備に回ってしまう。サイクルが非常に悪かった。フリーになれない、ボールを前に出せないという部分で、常に後手を踏んでしまいました。 (※J.LEAGUE.jpより引用)

端的に言えば自分達のやりたいことを徹底的に潰されたということです。では岐阜のやりたいことは何だったのか。それが前述した「ボールを握り主体的にゲームを進める」です。徳島は岐阜と対戦するにあたり、彼らの強みはボールを握ることで成立するものであると解釈したのでしょう。徳島のリカルドロドリゲス監督は、この点について試合前のインタビューで明確に「岐阜にボールを握らせない為に徹底的に練習してきた」と発言しています。

さて今回私がブログで取り上げたい内容はまさにこの部分、「いかにして徳島は岐阜にボールを握らせなかったか」です。徳島については最近話題のポジショナルプレーという概念においても多くを語れるチームかと思いますが、今回は彼らが岐阜のサッカーにどう対応したのか、この点のみ焦点を当てたいと思います。何故ならこの試合における「岐阜にボールを握らせない為の戦略」は、彼らと同じことをして力で上回ったのではなく、彼らの出鼻を挫くことで自分達のペースに持ち込んだものだったからです。この試合で取り上げるべきポイントは「攻撃」ではなく「攻撃のための守備」です。同時にこれから書く内容に対する岐阜の対抗策はなかったのか、これに関しては既にフジサルさん(@fujisal18)がブログ内で取り上げて下さっていますのでそちらを御参照下さい。両軸でこの試合を見ていただくのもより面白さに繋がるかもしれません。

ではこの試合のスターティングメンバーです。

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ホームの岐阜スタメン

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アウェー徳島のスタメン

基本陣形を向き合わせてみます。

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徳島の島屋のポジション解釈が難しいところですがそこはとりあえず御容赦下さい。さて、ここから書く内容は基本的にボール保持側は常に岐阜です。それに対する徳島の対応を見ていく上で切り取る部分は3パターン。

  1. 岐阜のビルドアップのスタート地点
  2. ピッチ中央付近
  3. 徳島のゴール前

要はピッチを横から見て三分割して見た際に、どのエリアでボールが展開されているかで徳島の対応が変化していきます。それでは順にみていきます。

 

岐阜のビルドアップに対する徳島の戦術

このゾーンでの徳島の戦術がこの試合におけるベースの部分だったかと思います。私も徳島が岐阜のビルドアップにどう対抗するのかまず注目していました。結論から述べると「システムを完全にかみ合わせてきた」。大木さんの言葉を借りれば「オールプレス」。

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岐阜側の配置に完全にかみ合わせているのが分かるかと思います。ここで徳島側がリスクとして負っていた箇所、それは岐阜の3トップに対して3バックで対応すること。要は後方を数的同数にしてでも前から取りに行くことを選択しているわけです。この徳島のやり方に岐阜は防戦一方になります。またこの戦術をやりきることで生まれたメリットが3つあります。

  1. 全選手が「前へ、岐阜陣内でボールを奪い取る」を徹底したことで、奪った後岐阜陣内の高い位置に徳島の選手がバランスよく配置され、ボールホルダーに多数の選択肢が生まれる状況が出来上がった(結果として攻守ともに岐阜陣内を制圧)
  2. 岐阜の最終ラインから破壊にかかることで、ビルドアップのフォローに入ろうとする岐阜の両WGパウロと古橋の位置が極端に下がり、構造上リスクと割り切っていたであろう徳島の最終ラインの負担を軽減(前向きでの守備体制)
  3. 結果として岐阜が闇雲に前線へ蹴ってもトップの風間に対し3枚で対応が可能。尚且つカウンターの起点になりうる中央のレーンも両ストッパーで対応が可能に。
1 岐阜陣内でボールを奪い取ることを徹底

これは岐阜のビルドアップ時の画像です。

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前述した通り、オールプレスのような形で各選手が対面の選手をケアしていることが分かるかと思います。この場面では分かりづらいですが、ここから岐阜のビルドアップを追い込んでいきながら、徳島の陣形が段々と岐阜陣内の高い位置に侵入していきます。今回は徳島のプレッシングに焦点を当てた内容の為考察は割愛しますが、結果的にボールを奪うと各選手が間延びせずいい距離感、尚且つ岐阜ゴール付近でのプレーになるシーンがほとんどで、ボールを奪うことが相手ゴールに迫ることに直結するような構造が生まれていました。またこのときの最終ラインの様子も確認します。

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あえて徳島が押し込んでいない状況を切り取っていますが、この通り相手の3トップに対して3バックの数的同数で対応をします。このシーンは岐阜の両WGが高い位置を取れている分、岐阜の状況としてはまだ良い方です。もう一枚プレスをかけている際の状況を見ていきます。

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1枚目と同様です。ボールホルダーの選択肢になりえる受け手の選手に全て圧力がかかっています。岐阜目線でいえば各選手のポジション取りが気になりますね。近すぎるし遠すぎる。上手くスペースを活用できていません。このあたりはフジサルさんのブログを御参考くださることをお勧め致します。

2 岐阜の両WGの位置取り
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この画像は徳島が岐阜陣内に押し込みボールを奪った後です。見て分かる通りパウロと古橋の位置が極端に下がってしまうため、徳島の3バックに対する岐阜側からのプレッシャーがほぼ存在しません。図にしてみます。

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このように両WGの位置が下がることで徳島の両ストッパー(藤原、キム)にかかる負担が軽減されており、同時に彼らの前方に生まれたスペースを有効活用出来る状態になっています。ですので前が詰まるときはボールサイド側のストッパーが上がっていくことで攻撃の選択肢が更に増えるというシーンが度々見られました。また余談にはなりますが、岐阜の右SBの大本はボールに喰いつきすぎるきらいがあり、この試合でも何度も自身の担当エリアからいなくなってしまうケースが起きていました。これは名古屋戦でも見られたもので、名古屋の1点目(田口のミドル)はこの癖を見抜いた佐藤寿人が中盤まで大本を引っ張り上げ、空いたスペースに和泉がパウロより先に侵入することで生まれたゴールでした。個人的にここは大木監督の指示なのか、修正されていないだけなのか疑問です。パウロの守備負担が大きく、結果として彼のポジションを下げる原因にもなっていますから。

3 孤立した風間

2から繋がる流れになりますが、上にある図の通り、風間にボールを入れようにも彼と残りの10人の距離感が悪く、徳島の3バックに一人で向かわざるを得ない状況が出来上がっていました。これは徳島がボールを保持すればするほど顕著になった部分で、彼がこの試合ほぼ何も仕事が出来ずに終わってしまったのはここに起因するかと思います。もともとフィジカルで勝負するタイプではないですから、その意味でも彼にとってこの状況は酷でした。勿論リカルドロドリゲスはここまで想定した上でこの戦略をとっていたものと思われます。ダゾーンでも試合を確認しましたが、プレーがきれる度に何度も首を傾げる風間の姿が印象的でした。それはそうです。本来彼が求められている役割とは全く異なるタスクを課せられることになってしまったのですから。ボールを保持したいチームは背後にいる相手のセンターフォワードをコントロールしなければならない。まさにこれを徳島は実践していました。

ハーフウェーライン付近でのサイドに追い込む守備

続いてサイドに追い込まれながらも岐阜がハーフウェーライン付近までボールを運んだ際の徳島の守備陣形の変化についてです。

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この場面も図で見ていきます。

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まず忘れていけないのは岐阜側の状況です。最終ラインからクリーンなボールが展開されてきたケースはほぼないに等しく、ボールを保持していても局面での主導権は徳島が握っています。その意味で冒頭のペップグアルディオラの言葉は重みがありますね。ボールを保持することでバランスを保ちたいならビルドアップがなにより重要だということです。ただまわすのではなく、意図をもってまわせなければいい攻撃は生まれません。

では話を画像のシーンに戻します。徳島はボールサイドに追い込みをかけていきます。矢印は各選手が元々の持場(担当するエリア)からどう動いていくかを表したものです。この場面ですと岐阜の左SB福村に対して同サイドの馬渡がプレスに行く。それに連動する形で各選手が同サイドで囲い込みにかかります。また馬渡が前にでて空いた背後のスペースには、3バックの三人がスライドする形で対応。セオリー通り、反対の左サイドのスペースは左WBの内田が最終ラインにスライドすることで埋めていきます。このエリアでボールをサイドに追い込んでいく際は3バックが4バックに変化していき、同時にボールサイドに網をかけることで数的優位を作っていく。またこの場面で注目したいのは杉本と渡のポジショニングです。岩尾と前川がボールサイドにプレッシャーをかけることで空いたバイタルのスペースを杉本がきっちりケアしています。同時に彼が引くことで空いてしまった中盤のスペースに渡がしっかりリトリートすることで穴を塞ぎ、選手間の距離も保ちます。

これも余談にはなりますが、徳島は攻撃の局面でも守備の局面でも、誰かが動けば必ず他の誰かがそのポジションを埋めに入ります。それはどの局面でも絶えず行われる原則とも言えます。ですのでボールを保持している場面でも誰かがオーバーラップすれば他の誰かが必ずその空いたスペースを埋めますし、守備の局面でも誰かが思い切ってプレッシャーをかけに持ち場を離れれば、他の誰かがその空いた穴を必ず塞ぐ。この約束事を徹底する各選手の戦術理解とそれを可能にするハードワークは芸術品のようです。どの場面を切り取っても自分達の距離感、コンパクトな陣形を保ってプレーを進めています。

徳島ゴール前での守備(リトリート時)

最後は岐阜が徳島ゴール付近まで侵入した際の徳島の守備を見ていきます。今までは「奪いに行く」守備でしたが、「受ける」際の守備はどうか。

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同様に図にしてみます。

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どの場面を見ても徳島は選手間の距離(バランス)がとにかく良い。この場面を見ても、岐阜のボールホルダーが持つ選択肢は全て徳島の網が張られた状態で、岐阜は自陣に戻される勢いです。「受ける守備」と書きましたが、リトリートした際も各選手達は奪いに行っています。さて、リトリートした際の話ですが徳島は両WBが下がり5バックを形成します。ここもセオリー通りの変化と言えます。ただしこの試合で徳島が基本陣形とした3-5-2は、リトリート時の5-3-2もしっかりと岐阜の特徴を考慮して考えられたものだと分かります。岐阜の得意な攻撃パターンを確認する為、あえて名古屋戦の1点目を振り返ります。

岐阜の崩しの特徴は「密集」と「幅」です。中盤の3枚に風間を加えた4枚で中央に数的優位の状況を作り、そこでのパス交換から大外に張るパウロに展開。彼がボールの位置に関わらず外に張るのは、相手の守備陣形を広げる狙いがあります。例えば名古屋のように相手が4バックであれば、パウロにボールが入った際に中のレーン、ないしは更に大外から大本がオーバーラップすることでサイドでの崩しを狙います。この得点シーンは顕著な例で、パウロが外に張って出来た一列中のレーン(ハーフスペース)を大本が使うことで対面の和泉に対して数的優位を作りつつ、同時に決定的な場面を演出することに成功しています。これが岐阜の攻撃の特徴です。左サイドの古橋や福村が個の質(ドリブルやクロス)を特徴としているのに対し、右サイドのパウロと大本は左利きで中にも切り込めるパウロとその周辺を圧倒的な走力で追い越せる大本のコンビネーションを軸としています。よって崩しの武器としているのはこの右サイドです。

徳島はこの幅を埋めるために5枚で対応し、ボランチ脇に岐阜の選手が受けに行けば、この図のようにストッパーが思い切って前に潰しに行くことで不利な状況を回避していました。レーンをしっかり埋めたうえで人もしっかりと掴まえる。中盤に関しても岐阜の3センターに対して3枚同数を当ることで対応をしていました。あとは前線の渡と島屋の存在。彼らは前線からプレッシングをかける場面だけに留まらず、リトリートした場面でもきっちり戻ってボジション取りを行います。この場面を見ても徳島の最終ラインから前線までの距離は非常にコンパクトです。

徳島の強さとは

さて、各エリアにおける徳島の守備戦術をみてきましたがいかがでしたでしょうか。岐阜にボールを握らせない為にリカルドロドリゲスがとった戦略は非常に興味深いものでした。

  • 自分達がボールを握って主導権を取るのではなく、まず相手の最終ラインに持たせオールプレスをかけることで高い位置でボールを奪い主導権を奪い取る→後ろから攻撃を始めるのでなく前から守備を始めることで主導権と陣地を奪う

本来徳島のプレーモデルも岐阜同様しっかりボールを保持して全員で相手ゴールに迫っていくものだと思います。その中であえてこの戦略を取った理由として個人的に考えられるのが、自分達発信でプレーを開始することで起きる岐阜のプレッシングを嫌ったのでは?という点。要はこの試合で徳島がやったことを岐阜にやられるというパターン。皮肉な話ですが、岐阜は名古屋に対して同じことをやったんですよね。主導権を握る為にまず名古屋の最終ラインに徹底的にプレッシャーをかけ自分達のペースに持ち込みました。岐阜と対峙するにあたり、これを自分達が岐阜にやった方が得策だとリカルドロドリゲスが考えていたとしても不思議ではありません。

ボールを握ろうとする相手には同じ戦法で力比べするのではなく、相手のボールの出所からオールプレスで潰していくことで、結果的に相手陣内を制圧し、本来の自分達のプレーモデル(相手陣地でプレーを展開する)に持ち込む。なんとも巧妙な罠です。その理由からか、徳島はこの試合のビルドアップにおいて割とロングボールを多用しています。無理に岐阜のハイプレスに付き合うのではなく、あえて中盤を飛ばすことでそこからプレーを始めるシーンが目立ちました。これは今まで述べた戦略があってこその選択です。

ただしこれらは基本的な考え方にすぎません。何故ならこれを行うのは選手一人一人だからです。徳島を見ていて驚くのは、与えられた戦術を徹底的に行うハードワークと、切れ目なく形を変化させることが出来る戦術理解度の高さです。前述したように各選手が常に流動的にポジションチェンジしながら最適なバランスを作り続けるこの戦術理解度には目を見張るものがあります。常に最適なバランスを保ちながらチーム全体で前進しゴールを狙い続ける。これは守備も同様です。共通の戦術理解のもと、チャレンジ&カバーを試合を通して続ける。結局ゲームプラン通りに進められるかどうかはそれを行う選手達次第なのです。その上で徳島がやっていることは「攻撃のための守備」「守備のための攻撃」であり、「攻撃」「守備」ではありません。攻撃と守備は常に表裏一体、それを可能にするポジションプレー(ポジショナルプレー)のベースがあるからこそ、この戦略が成立したと言えます。ちなみにこれは試合後の徳島の選手たちです。

この光景には驚きました。負けたチームより勝ったチームの選手の方が倒れているのですから(笑)。それだけ出しきっていることの証です。また少し時系列が前後しますが、こちらは前半終了後の大木監督のインタビューです。

通常であればまず自分たちの印象を語るものですが、相手の強さが最初に口にでて「しまった」。珍しい場面ですが、この試合を語る上でも印象的な場面でした。

最後にこの試合のスタッツです。

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現地で見ていたものとしては、ボール支配率で岐阜が上回っていたことには正直驚きでした。見ていて全くその感覚はなかったので。終盤徳島も少し運動量が落ちて岐阜も盛り返していたので、その部分が数値の改善に繋がったのかもしれません。逆に言えば徳島の弱点らしい弱点はこのサッカーを年間を通してどう維持していくか、またスタッツにもでている通り決定力です。シュート23本に対して相手のミスとセットプレーからの2点は寂しいですね。決めなければならない場面が何度もあったことを考えると、ここはやはり大きな課題かと思います。

それにしても「ボールを握らせないことを徹底して練習してきた」とは深い言葉です。何故なら彼らが本当にやりたかったことは「どうすれば自分達がボールを握り試合を支配出来るか」なのですから。ボールを握らせない、この言葉の裏側には「どうすれば攻守で岐阜を圧倒出来るか」そのエッセンスが隠されていたのです。決して岐阜のポゼッションを破壊することが目的でやっていたわけではありません。繰り返しになりますが、本当の目的は「自分達がボールを握る」その一点に尽きます。その為の手段としてリカルドロドリゲスは岐阜のポゼッションを破壊する選択をしたというのが私の感想です。

ビューティフルゴールでしたね。リカルドロドリゲスも渾身のガッツポーズ。

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では最後に徳島のサポーターUPDATEさん(@tokushimaupdate)のコメントを掲載して締めくくろうかと思います。なんとも素晴らしいコメントで心に残りました。ではまた。