みぎブログ

主観で語りますフットボールを。

嫁ブロックされてる問題

まず初めに私が最近最も衝撃を受けたブログを紹介したい。

嫁という単語に既に震えるわけだが、そもそも「嫁ブロック」とは何なのか。

言葉の通り、嫁の存在が相手の行動を制限するので嫁ブロック。例えば趣味が異なる、子供の存在、ブロックする理由は様々だ。そしてこれはどうやらサッカーに限らず、どのジャンルでも存在するもののようである。

嫁ブロックなんて言うと、いまいち響きも悪い。勿論嫁いゃ奥様側からすると気持ちの良い言葉ではないだろう。これは私の経験則だが、大体嫁が正しい。ええ、まずそこの見解は触れなければならない。もう一度言う。大体嫁が正しい。ブロックされている側に問題があると仮定すれば、別に「馬鹿夫突撃問題」でもいいわけだ。

ただそうは分かっていても男の悲しい性とは救いようがないものである。駄目だと分かっていても突撃するのが馬鹿夫。

このブログは冒頭のブログに対して反論したいわけでも、嫁ブロックについて論じたいわけでもない。せっかく嫁側の気持ちが分かったのだから、駄目な夫側の紹介もするべきだという使命感。嫁ブロックとは、試合当日スタジアムに足を運べるかどうか、それだけではないのだという現実。嫁ブロックも多種多様だ。

そう、私は嫁にブロックされています。

ここからはサッカー馬鹿の夫が、サッカーなどまるで興味がない嫁とどう対峙しているか御紹介していきたい。読後の感想は下記構成を予想している。

〇しみじみ読みいるだろう層→嫁ブロックに悩む夫達。つまりは同志。

〇参考にするだろう層→未婚のサッカー馬鹿。つまりは以前の私。あとえとみほ氏。

〇きっと憤慨する層→子育て世代の奥様。つまりは私の嫁。

ではここからは様々な事例を交えながら嫁ブロックされてる問題を見ていこうと思う。

えとみほさん、その施策が成功することを愛知から祈っております(心から)。

▢ユニフォーム、調達するか、控えるか問題

サポーターにとって新シーズンの幕開けほど楽しみなイベントはないだろう。純粋にサッカー観戦ライフが始まる喜び、新加入選手を見る楽しみ、チームの進化に期待を抱くあの高揚感。そしてもう一つ、この時期の楽しみと言えば「新ユニフォーム」。

新ユニフォーム。あれは嫁ブロック問題にあえぐ旦那(以後「駄目夫」)にとってやってはいけないと分かっていても手が出てしまう麻薬のような存在。去年も買った、二年連続は買わない。どれだけそれを誓っても、忍び寄る悪魔がいる。

そう、ツイッターだ。

流れるわ流れるわ「今年は誰の背番号にしようか問題」。私は寿人、私は玉田。これがコア層になるとホームかビジターか。はたまたフィールドプレーヤーゴールキーパーか。贅沢。なんとも贅沢な悩みを聞かされたものである。そしてこれが開幕が近づくにつれ更に具体的な投稿へと変貌していく。

「ユニフォームが届いたことを画像と共に報告する」の工程である。

この段階になると駄目夫の頭の中ももはやユニフォームで頭が一杯である。罪悪感からの解放。あえて手法には触れないが、嫁すまん購入させていただきます(確定ボタン)。

商品を受け取ったら、ユニフォームが包まれているビニール袋は大切にとっておく。

何故か。試合が終わる度に畳んでそれに収納し、ひっそりと自宅で一年間運用する。間違っても部屋に飾ってはいけない。試合後気分が高揚すると時々自分が大きくなったような気分になるが、現実は駄目夫。畳んで収納、そこはおさえておきたい。

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▢有能マスコットグッズ問題

私が応援する名古屋グランパスにはご存知の通り2018年のマスコット王が存在する。とにかくその可愛さに性別問わず皆メロメロなわけであるが、そこに拍車をかけるように近年のグランパス運営陣はグッズ製作に非常に前向きときている。

試合の数日前、webで新商品発売の吉報が流れる。心が揺れる。当日スタジアムに行く。グッズ売場を覗き、新商品を確認する。嫁の顔がちらつく。何故ならこれを買っていくと嫁のリアクションは決まって「ねえ、本当にこれが家に必要なの!?」これだ。

だからこっそり買う。かさばるものは厳禁。そこは諦めてほしい。小さくて、お小遣い内で買ったと言えるグレードの物。例えば最近だとマグネットやポーチは満足度の高い商品だった。

駄目夫の駄目な所以として、これだけサッカーに嫌悪感を抱かれていても、どこかでまだ好きになってくれる可能性に期待している。そのために日常のどこかに意識付け出来るものを混ぜ込んでいく。その上でマスコットグッズは有効だ。

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▢遠征なんてもってのほか問題

ホームの試合ですら帰宅すれば嫁は不機嫌極まりないというのに、敵地への遠征などもってのほかである。であるからして、もっぱらアウェーは自宅観戦となる。

 ただここでもう一つ問題が生まれる。リアルタイムで視聴不可能問題だ。考えてみてほしい。実は外で2時間試合を観戦するより、じっとテレビに対峙して自宅で2時間試合を観ている方が軋轢が強い。「いつまで見ているのか」「いい加減家のことをやれ」自宅で観戦=嫁の監視付きという特典。この高いハードルに気づいていない方が多い。

なのでスタジアムに行けない時はもっぱら家族が寝静まった深夜観戦となる。どれだけ興奮する試合を観ても、その興奮を共有すべくSNSの世界に入れば、周りは一通り感想を述べあった後。

余談だが、海外の試合を観ることも独身時代に比べれば大幅に減った。これを読んでもらった後だと、観れるはずもないことを納得いただける自信はある。嫁の合言葉は「...またサッカー!?」これだ。このキラーワードは一生続くだろう。

ちなみに我が名古屋グランパスは昨年J2での厳しい戦を見事勝ち抜き、今年はJ1の舞台で戦っている(最下位だが)。J1のチームは比較的大都市に拠点があるチームが多い。愛知県民にとって特に狙い目は関西圏だ。名神高速道路をかっ飛ばせば二時間程度で吹田にも行ける。

ということで今年の開幕戦は吹田まで挑戦した。「豊田に行ってくる」と声をかけて。

▢駄目夫共感問題

最近の私の密かな楽しみは、私と同じ人種「駄目夫」達の駄目っぷりをツイッターの世界で垣間見ることだ。世の中は広い。同じエピソードを持つ駄目夫達が、それぞれでエピソードを披露しながら傷を舐めあっている。

よく見ると、これまで挙げてきたような嫁に内緒で購入する事例というのは後を絶たない。特にユニフォームはやはり酷い。Jリーグは今年25周年を迎える。名古屋グランパスは、ここぞとばかりに25周年記念モデルを発表した。

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先日グランパスはファン感謝デーを開催したのだが、会場にはこのユニフォームが飾られ、イベント終盤には実際に選手達がこのユニフォームを着用しお披露目もされている。

どうやら嫁に黙って購入した駄目夫達は、このタイミングで一か八か購入した事実を嫁に告げ全力土下座したようだ。イベントのテンションにすがる駄目夫達の判断が愛おしい。なんとか報告が完了し許しを得たことを知らせるいくつかの投稿に、私の心はほっこりし、皆頑張っているなと勇気づけられる。

そうだ、ユニフォームからは話が逸れるが、名古屋グランパスが取り組む「ホーム戦で勝利したときのみ販売されるビクトリーパネル」。これは曲者である。好きな選手がパネルの題材に選ばれれば勿論欲しい。購入すればそこにサインを貰うプランも考えられる。

ただ残念ながら自宅に飾れない商品は買うべきではない。運良くサインが貰えても、行き先はクローゼットの嫁視野外だ。

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ちなみに今年一番笑ったのは、テンションが上がって購入したことを告げていなかったシーズンチケットをつい嫁に見せてしまったエピソード。

それは一生の汚点である。駄目だ。今後のエピソード作りに精進して励んでほしい。

【番外編:シーズンチケットについて】

シーズンチケット購入は駄目夫にとって夢である。一回で数万円のものを一括購入など許しがでるはずもない。結果毎試合ちまちま購入する羽目になる。私だってクラブに貢献したい。私のお金をまだ見ぬスーパースター獲得に繋げてほしい。毎試合観戦するのにシーズンチケットが買えない。こんな層がいることを是非えとみほ氏には御参考にしていただきたい。

▢練習場日焼け問題

例えば嫁と子が私を置いて出掛けるときがある。そんな時、私は名古屋グランパス公式サイトに目をやる。何故か。練習のスケジュールを確認するためだ。

練習を見に行きたい。ただ練習まで手を出すと「試合がないのにまたサッカー!?」そう皮肉られるのがオチである。ただそれでも時々は行ってしまうのが我ながら駄目野郎である。ただお出掛け先が練習場であると可能なら悟られたくないものだ。

そんな時の天敵が「夏、灼熱の日差し」である。

練習後に見るは見るは日焼けしてしまった報告の数々。はっきり言おう。甘い、甘すぎる。

暑いからと言って袖を捲るなど愚の骨頂。脇の甘い人間はここに腕時計着用ときたものだ。腕はポッキー、手首はボーダー。笑わせてくれる。二重ロック双方解除か。私ならここに日傘も使用するほどだ。男性だろうが恥ずかしがらず日焼け止めも塗るべきである。眼鏡も危険。眼鏡焼けほど残念なものもない。

とにもかくにも日焼けだけは厳禁なのだ。

失敗すれば帰宅後嫁にこう聞かれる。「どこに行ってたの?」と。

 ▢幸せな家庭への嫉妬問題

ここでいう幸せな家庭とは、夫婦揃ってサッカー観戦が好きな家庭と定義したい。

駄目夫達は、この層への嫉妬が凄まじい。スタジアムに行った際、夫婦揃ってユニフォームを着用していたり、子供までキッズVerで身を包んでいる姿なんてこの世のものとは思えない。何故なら私達はユニフォームを購入したことすら告げられない情けない層。万が一嫁との観戦が成功したとしても、次は「嫁と観戦出来るのにユニフォーム着用出来ない問題」が勃発するのだ。

ちなみに今のところではあるが、もしこんな奇跡的な場面に辿り着くことが出来たら、私は嫁にこう言ってユニフォームを着てもらおうと思っている。

「あ、これ?...メルカリ。メルカリで安く仕入れといたよ」

独身サッカー馬鹿(愛を込めた表現)にアドバイスしておこう。

仮に交際中彼女がユニフォームを着て一緒にスタジアムに足を運んでくれていても、結婚後それが続くとは限らない。心の底からサッカーを、クラブを愛している女性でなければ、要は「彼氏に付き合ってくれてる感」が強い女性の場合、結婚したり出産したりするとその熱は一気に冷める。

だから今に甘えてはいけない。精一杯エスコートすること。サッカーの魅力、スタジアムの魅力を彼女に伝え、彼女から「また行きたい」そんな言葉を引き出せたら悔しいかな貴方の勝ちだ。

あぁ、娘にこんな可愛い服を着せたい。嫁と手が繋がることはなくとも、子供の手を経由して繋がりたい、グランパスの名のもとに。

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最後に今をときめく独身貴族にアドバイス

これまで様々なケースから駄目夫「嫁ブロックされてる問題」を検証してきた。

最後に現在独身でホームだろうがアウェーだろうがサッカー三昧の、自宅で一日数試合もサッカー観戦するような愛すべきサッカー馬鹿に下記アドバイスをもってこのブログを締めたいと思う。

貴方達が狙うべき女性は以下の通り。

  • サッカーが好きで好きでしょうがない女性

以上である。非常に狭き門だが、今のスタイルを崩したくないのであれば、もはや結婚しないor上記女性を狙う、の二択しかない。それに失敗すると、このブログにあるような大問題が発生することを今から肝に銘じるべきだ。

例えばスタジアムで出会った女性でお互い独り身、印象も悪くないのであればその縁は大切にするべきだ。断言する。そんな女性はどれだけ探してもなかなかいない。

ただ当然そんな女性は一握り。実際には私のような人生を歩む男性がほとんどだろう。

 ということで、そんな道を歩みそうな男性が気を付けるべき点は以下の通り。

  • まず冒頭に掲載したブログはマストで読みなさい
  • 自分のやりたいことだけ貫いていたら家庭は崩壊する
  • 家にいるときは極力妻に尽くせ。皿洗い、風呂掃除、洗濯干し。全部やれ
  • サッカー観戦を予定していない日は妻の行動に従順に
  • 自宅でのサッカー観戦は深夜のみ。見たい試合も精査しろ
  • 家庭の金銭事情は貴方が握れ。絶対に嫁に託すな。詰むぞ

どうだろうか。参考になれば幸いである。

子どもが出来たらマスコット人形を早い時期に買い与えるのも重要である。嫁が駄目なら子供を教育するしかない。子供の人生にそのマスコットが常に存在するような仕組み作り。物心がついて来たらマスコットに加え、イケメンJリーガーの存在を与えていく。そうすると順調に育っていくと嫁の教育に失敗した先人達が言っていた。

私は子どもが生まれてすぐ「おやすみグランパスくん」なる人形を買い与えている。子どもの横には私ではなくグランパスくん。もはや一緒に育てているようなものだ。

そんな我が家の娘とグランパスくんだが、最近私が朝起きると「グラっ!!!グラが悪いんだよ!!!謝って!!!!!」と真剣な怒鳴り声でグランパスくんに娘が説教している。この子は一体どんな娘に育つんだろうか。というかうちの娘に何をしたグランパスくん

さて、駄目夫の皆さん。そろそろワールドカップの時期です。

1ヶ月で64試合。64試合...。笑わせてくれる。まずは3試合、3試合を目指していこう。

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 ※このブログで使用した画像の一部は名古屋グランパス公式サイトより引用したものです