みぎブログ

主観で語りますフットボールを。

【実録】シーズンチケットホルダーへの道

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「これから俺の誕生日は、家族みんなでサッカー観戦をしよう!」

そんな提案を爽やかにし、一人で行けと速攻で断られました。

男性であれ女性であれ、趣味の異なる(理解できない)相手と一緒になると、苦労は多い。例えば、「なぜそれを買う必要があるのか。なんのために必要なのか」。おいおい理由を求めなさんな。好きは国境を越えますよ。そもそも俺たちだってお互い好きで結婚した仲じゃないかと、なんでも好きで丸め込みたいが、なんとも嫁のハードルがべらぼーに高い。グランパスが「うちの嫁社長」だったら、風間監督は中断期間前にはとっくにクビでした。

話を戻すと、特に「シーズンチケット」。これが今回のお題目。

あれは一回での購入額が高すぎる。指定席だと五万超えますよ。これを買うってんだから頭おかしいですね。ただ今回は、いゃ来年は、どうにもこれに挑戦したいのです(決意表明)。

なぜか。これから挙げていく理由を読めば、多分一人くらいは共感して、「俺も私もシーズンチケット買おう!」となるでしょう。公式ではマニュアルに書きたくても躊躇する内容を、無責任なサポが買い手側に立った目線で、血を通わせます。クラブから菓子折りの一つでもいただきたいです。

①今年、チケットがマジで取れなかった

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名古屋に関しては、記憶に新しいのは神戸戦。この画像を見てくださいよ。懐かしいやら、ゾッとするやらのこの画像を。超優先で開始時刻ぴったりに購入を試みたものの、全く、全く繋がらない。超優先のはずが超遅いオワタ。やっと繋がったのは、開始から30分後。ページを開いて驚いた。もうどの席も「×」ばかり。えー!超遅くて超早いの何これ。画像は、超優先販売(会費3万のプラチナと、1万のゴールドのみ対象)の初日の状況。正直申し上げて、もはや超優先、機能してないと思うのだ。だって、超優先の中で熾烈な椅子取り合戦状態なので。超優先的に戦える権利ですな(ハッハッハ)。結局、希望の座種は諦め、友人との連番にも失敗。友人にはアウェー寄りの席を譲り、頑張った私が中央寄りの超優先的ジャッジは個人的に駆使したものの、当日は一人で寂しかった。

あとは最終節の湘南戦。これも超優先の初日が試合日とかぶって、豊田市で必死にやった。またも連番失敗。結果、当日は隣の見知らぬお兄さんに、フロンターレvsジュビロのスコアを確認しながら、得意顔で「フロンターレ勝ってる!!!!」なんて周りに大声を出したりして、喜びを共有したいちっぽけな自分。大事な、人気カードになると隣から消える私の友人。ガールズフェスタのF東戦も、売れ行きは凄かった。とにかく、今年はチケットが手に入らない年だった。私がみる限り、いつもわーきゃーやってたのは、チケットを射「止めれない」名古屋と川崎です←

②来年、絶対優勝争いだろという圧倒的な勘

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私は、今年最後の広島戦、そして湘南戦を、勝手にこう位置づけていた。「グランパスの今後10年がかかった試合」と。嫁の不在を狙って、広島まで駆けつけましたよ。黙って行って、無意識にもみじ饅頭をお土産にしたタイミングで懺悔したよね(宮島の二文字を誤魔化す術を教えてください)。それはさておき、私たち、今後10年かかった試合に勝ちました。そしてもう一つの決戦、湘南戦を終え、小西社長もこうコメントしたのです(このブロガーもまんざらじゃねーなと感じてもらうタイミングです)。

10年後のグランパスがどうありたいかを目指して、来年はその(J1)二年目というご認識でいていただければと思います

風間体制で初年度にJ1昇格。二年目で劇的な残留。では三年目は。そりゃ優勝争いだろと、私は思う。この二年間で、少なくともJ1で戦えるベースは作ってきた。となると、三年目は更に上、要は優勝を目指せるチーム作りをしましょうとなるわけで、当然このチームはその投資もしっかり出来るチーム。風間監督に求めるハードルも、ぐっと上げるべきだと考える。今年みたく何連敗もしてたら、そりゃもううちの嫁呼びますよ。とにもかくにもこのチームは、三年目からが、本当の勝負。私はずっとそう考えてきた。だからこそ、今年の状況も耐えることが出来たし、「残留」という結果は、最低限ながらも最高の結果だと思う。これで三年目、遂に勝負ができる。そんな気持ち。

では、三年目、仮に上位争いをするチームになったら、果たしてチケットの売れ行きはどうなるか。今年は残留争いにも関わらず、年間平均入場者数の更新と、年間動員数40万人を突破したチーム。新しい戦力も加わるでしょう。しかも「優勝を目指した戦力」が。もう考えるまでもないですね、声高らかにいきます。

「絶対、今年以上にチケット争奪戦になる」。

③リセール、譲渡サービスの開始(2019.8月〜)

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 これは大きいですね。私個人のことを言えば、諸事情で実際のところ、来年何試合参戦出来るか分からないのが本音。ただリセールが可能となると、例えば人気カードが割り当てられるだろう豊スタのチケットは、それなりの確率でリセールが成立する可能性は高い。最悪売れなかったとしても、このシステムの有無が与える精神的余裕は無視できない。

そして、「譲渡」。これもおそらくチーム愛が強い人ほど意味のあるシステムで。仮に急遽参戦できなくなった時に、チケットを無駄にしたくないのですよ。不思議なもので、自分のせいで一席無駄にした罪悪感ってわりとある。言い換えると、スタジアムが埋まって欲しい。どうせゴミ箱行きなら、スタジアムに行きたい、行ってくれる人に譲りたい。なので、このシステムは損得ではなく、チーム愛を満たす役割として良いと思うのだ。

④純粋な所有欲

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これはともするとマヌケな理由に見えるけれど、要はクラブへの忠誠度が上がってる証拠。前述した理由とだぶるのだけれど、今のグランパスは、もう簡単に観に行こうといって良席が確保できるチームではなくなってきている。それだけ、スタジアムにおける現地観戦の満足度が高いチームに変貌してきている証。ピッチ(現場)と、運営(フロント)が噛み合っているチーム、もっといえば、それぞれが「サポーターのために」、この想いのもと同じ方向を向いているチームは、スタジアムで生み出すパワーが凄い。スタジアムの熱量が高い。それはスタジアムの中にも、外にもいえる。その日、その場所に行くことに価値がある。あの空間をともにしたい、そんな気持ちにさせる。

そうすると、とても不思議なのだけれど、このチームの試合に、自分の席が必ず存在する事実に、物凄く価値を感じる。要はその一席のオーナーになりたい感覚とでもいえばよいか。その席を埋める(運用する)一人として、クラブの一員になっていたい。もちろん誤解してほしくないのは、決してクラブ愛の形は席を所有することだけではない。そこは念のため。あくまでも、一つの考え方。

これまでも当然シーズンチケットは存在してきたし、ずっと保有されているサポーターの方からすれば、鼻で笑ってしまう内容だ。「何をいまさら小童が」と。分かってますとも。ただやはり個人個人事情は必ずあって、私の場合は、やはり「一括購入」の勇気や、リスクがなかなか背負えなかったというのが本音。よくシーズンチケットを購入するメリットとして、「シーズンチケットの売り上げがクラブの運営に直結するから」と、クラブ目線に立って語られることがある。要はそれこそがクラブ愛ではないかと。ただ個人的には、その理由では人の心は簡単に動かないと思う。「スタジアム一席のオーナーになるメリット」。結局のところ、現場に魅力がないと、人の心は動かないのではないか。ディズニーランドのために、年間パス買う人が何人いますか?いゃいゃ、ディズニーランドに行きたいから年間パス買うんでしょうと。そう思うのだ。

なんにせよ、今のグランパスは、そんな勇気だリスクだを凌駕する力がある。嫁、勝負せーやと。人(夫)をトチ狂わせる力があるのだ。そうそう、フロンターレに至っては、今やシーズンチケットが抽選だそうですよ。グランパスもそうなる前に。大袈裟ながらも、そんな気持ちも正直ある←

全ては整った。待たせたな、嫁よ

さて、決心がついたので最大の敵、湘南いや嫁と対峙する時が来た。私が交渉のポイントとして力説したのは、もちろん上記の理由。あとは今年、毎度単発で購入し続けた、トータルの金額(計算したところ、ホームだけで、ざっと六万程度は使っていた)。そんな金額をそのまま伝えると、主旨以前の問題で速攻息の根を止められるので、「実際、シーチケは4~6試合は無料になる割引価格だし、計算したらやっぱりこっちの方は安いんだ」と、アンニュイに伝えるのがポイントです。優しく、丁寧に、下手(したて)に。リセールは、来年からスタートすることをスクショで強調。

それに対しての嫁、「お願いばっかじゃん。好きにすれば。どうせ何言ったって行くくせに」。嫁は畳みかける。「お金は全額、お小遣いから返済するんですよね?」。予想通りのゲーゲンプレッシング。インテンシティも申し分ない。

貯金を切り崩すなんて選択肢はかき消されつつも、なんだかんだ諦めている嫁に申し訳ない気持ちと、長年に及ぶ自己中さで諦めさせた自分を褒めてやりたい気持ちと。計算機でざっとシーズンチケット代を12ヶ月で割り、「毎月〇〇〇〇円、お支払いいたします。貯めて、バッグでも買ってください」と、意味不明な家族サービス感で対抗。「二人とも好き勝手使ってたら、貯まるものも貯まらんわ」と、ぐうの音も出ない一言を浴びせる嫁。「それじゃ割に合わなくない?」と、最後の良心が私の口を動かすものの、「割に合わないのは今に始まったことではない」と返す嫁。我が嫁ながらお見事としか言いようがない、よ!名キャッチャー!

なんだかんだと購入の許可をだした嫁は、ある意味ものすごく理解があるし、それが理解ではなく離婚への序章だったとしたら、誰か僕を殴ってください。

ありがとう嫁。クリスマス、バッグでも買いに行こう。完。

【番外編】シーズンチケットの「指定席」選びがむずい

これは余談ですが、私は「スタジアム別席種」のシーズンチケットを選択。

ただし、スタジアムごとで席グレードを変えようと思うと、この選択が意外に難しい。例えば瑞穂の「A指定」はメインの隅っこ。では「S指定」にと思うと、昨年でいえば、開催10試合中3試合がルヴァン。ルヴァンでS指定か...。今年でいえば、無料チケット(スタンプラリー)で観れたわけで。しかも平日開催で、実際のところ観に行けるかもわからない。ただS指定は中央から俯瞰で観れ、尚且つ席が独立している(このポイントが高い)。これは豊スタにもいえるのだけれど、例えば急遽子供が一緒に行くことになった際、膝の上にのせるにしても、席は独立していた方がありがたい。瑞穂のA指定はベンチタイプなので、満席だと、とにかく両隣が狭いのだ。このあたりのジャッジで、意外と悩むことが判明。特に瑞穂は、例えば屋根の有無もそうだし、検討材料が結構ある印象。価値観一つなんですが、今後の「キープマイシート」を考慮しても、出来るだけ納得して選びたいものです。席を争うライバルは、一人残らず蹴落としたいところだが、せっかくなので参考にしてくれ。申し込んでからも、あーすれば良かった、こうした方が良かったかと悩むのは仕様なので問題ないぞ。終わり。