みぎブログ

主観で語りますフットボールを。

気まずい相手との同窓会

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これを開いたそこの貴方。残念。今回はいつものプレビューではございません。あれはですね、クオリティを皆様がどう評価してくださっているかは分かりませんが、少なくとも自分自身が納得出来るものを、という観点からいえば、今のところ毎試合キツい。まあ主に時間です。イクメンで素敵パパな私にとって、あれだけ労力のかかるプレビューを毎試合やるには、もはやこれを生業とするしか道はございません。
 
実は今回のブログ、「note」を試してみよう!とのことで書いておりました。せっかくなので切り口を変えて、今週末のジュビロ磐田戦について一つ語ってみようと。
 
が、しかし。noteってゲッティ(画像サイト)に対応していないのですね。これまでのブログ含め、いわゆる戦術ブログであれば文字と図解だけあれば構わないのですが、私は必要以上に「読み物である」ことを意識しておりまして、その意味で文字と写真の組合せはとても拘っているのです。現状、著作権に触れない画像サービスといえばゲッティくらいですから、これはやはりはてブかっ!ってことで、やはりこちらにコピペしてスタートです。
 
話を本題に戻します。ジュビロ磐田に関していえば、私自身は例えば名波監督に対してなら「毎回ネタを提供してくれてありがとう」くらいにしか思っていないし、つまり特別な思い入れと言われると、それはやはり田口泰士にしかございません。とはいえ一年が経ち、 バチバチに意識しているかといえば、それも少し違う。ただ「次はジュビロだ」と言われれば、「あぁ次は泰士か... 」なんて思い出し。

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彼をスタジアムにどう迎えるか。そこに答えはないんですよね。人の感情に明確な答えなどない。拍手で迎えたい人、対してブーイングで手荒い歓迎をしたい人、いやはや、歓迎なんて気持ちはない。特別な感情もない。だからスルー(無視)だ。そんな方も勿論いらっしゃるでしょう。そのどれもが正解なのだと思います。そこで同じ感情を強要するのもおかしいし、その感情はおかしいと指摘する行為も同様におかしい。なんだか付き合っていて別れた彼女と、会いたくないのに同窓会で会わざるをえないみたいな、そんな関係性。
 
急に私ごとで恐縮ですが、私もいわゆる同窓会的な場で会う相手とお付き合いしていたことがありましてね。別れ際に、いや、別れてからですか。ちょっとしたキッカケで会話を交わすことがあって、まあラインですけれども。少し気に触ることがあって、思いっきり捨て台詞吐いてやりました。「もう少し相手の気持ちが分かるといいね」って。いやー、クソですね。若気の至りとしか言えません。今更ながら最低だこれは。当然ながら、もう会いづらいです。自業自得です。
 
どんな顔で会えばいいのか、どんな関係性で会いたいのか。選手とサポーターの関係も、意外と切ない。だって選手たち同士はそこまでのわだかまりってないわけじゃないですか。なのにサポーターは、勝手に「どう会おうか」って考えるわけです。そんな相手、滅多にいないですけどね。選手とサポーターの関係、素敵だ。それって、特別な関係だったからこそ芽生える気持ちだから。
 
私自身はどうでしょうか。うーん、大好きでしたね。ジュビロへの移籍が決まった時、赤鯱(有料サイト)に掲載された彼のコラムが大きな話題を呼びました。ライターである今井さんの主観が存分に加味された内容でしたので、あれをそのまま受け取っていいものかは分かりませんでしたが。案の定、その意味でもあの記事は賛否両論だった。そして凄まじい反響だった。客観的に間違いないと断定出来る箇所は、
 
  • 泰士はグランパスを愛していた(と信じたい)
  • 特にサポーターのことは、大切に想っていた
  • 風間監督のサッカーは楽しかった
  • 小林裕紀とのコンビも楽しかった(ここがアツい)
  • 今はこの「クラブ」の為には頑張ろうと思えなかった
これくらいです。だから私としてはこの記事だけで彼のことや、逆にクラブのことを「一方的に」批判することは出来ないだろうなと思っています。サポーター、ツライですね。だって我がチームの選手には無償の愛を注ぐわけじゃないですか。なのに別れる際に直接関与出来ない。「おいおい俺たち置いてきぼりかよ」と。彼のケースは、まさにそれだった。最後は我々の愛だけでは手が届かない場所で、別れが決まってしまった。それがなにより残念でした。
 
これまでも散々語らせて頂いておりますが、特に降格して昇格するまでの一年間ですよね。この一年間は、本当に「田口泰士と歩んだ一年、彼とともに昇格を掴み取った一年」であったような気がします。その意味でいえば、「サポーターのために戦った一年だった」と総括した彼の想いは、少なくとも私には届いていたのだろうし、おそらく多くのサポーターも同じ気持ちだったことでしょう。

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最後の最後まで契約更新を渋られ、「移籍が決定的」とまで報道されたにも関わらず、彼の残留が決まった時の喜びは今でも忘れないし、昇格が決まった際にピッチ上で倒れこみながら涙した彼の姿も忘れることはありません。もちろんその後、彼の移籍が決まったときの悲しみも、忘れることはないでしょう。サポーターからすれば、彼とともに勝ち取った昇格だったからこそ、その彼とともにJ1で戦えないという事実は、やはり素直には受け止められなかった。なんだか肩透かしを食らったようで、「マジかよ、何のために一緒に苦しい時期を耐えたんだよ」って。また、クラブに視点を移すと、昨年一年間で最も苦労し、結果として成果に現れなかったのは「彼の後釜」であったことは否定できない事実。風間監督にとっても一番の痛手だったのは彼の移籍だったことでしょう。それは裏を返せば、このチームで最も目の速い選手は彼だった、ということでもあります。
 
兎にも角にも、彼はこのチームの看板選手でした。それを彼がどう受け止めていたかはともかく、私たちサポーターにとってはとりわけ特別な存在だった。特別だったからこそ、すっきりとした別れは叶わなかった。
 
さて、我々のホームでいえば、二回目の同窓会です。今回はどんな顔をして会いましょうか。前回はあっという間の再会(第二節)で感情を整理する時間すらなかった。ただ今回はたっぷりありました。貴方は笑って再開しますか?それとも別れた憎しみを彼にぶつけますか?はたまたもうお前には興味もないし、そもそもこんなブログもクソ喰らえでしょうか?(優しくして)いやいや純粋に一人の相手選手として、とことん嫌がらせをしましょうか?

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そこに答えはありません。それぞれが、それぞれの想いに立って、彼を迎えればそれでよいのだと思います。結局何が言いたかったんだ!なんて言わないでください。改めて、こんなことを考えてみてもいいのかな、そう思ったまでです。彼は名古屋の歴史を作った一人です。今、私たちが笑顔でJ1を戦えているのは、あのとき我々を見捨てず、きっちりチームをあるべき場所に戻して去っていった彼のおかげでもある。
 
クラブの生え抜きで、キャプテンまで務め上げた男が、名古屋のゴール裏に挨拶にすら来れない。うん、まあ気持ち悪い感じはあります。初めて彼を迎え入れた際の私たちの振る舞いに問題があったのか、彼自身に問題があるのか。それは分かりませんが。ただ、私自身の想いとしては、試合が終わればお互い笑顔で讃えあえるような、そんな間柄であれば素敵なのではないだろうか。こう思う気持ちもまた正直なところです。ただね、笑顔で讃えあうには、我々が圧倒的に強くなければなりません。勝つから楽しいんですよ、そこはね。
 
では週末は?そうですね、「こいつらには敵わない」と思わせるくらい完膚なきまでに倒して、彼との戦いは三戦全勝。試合中は徹底的にブーイング、終われば勝者のメンタルで暖かく拍手でしょうか。それが一番スマートじゃないですか?戻ってきて欲しい、ではないんです。「戻ってきたい」そう思わせるだけの強さと、余裕を見せないと。ブーイングにしても、憎しみありきのものではなく、それすら楽しめる余裕を持っていたい。私たちにしか分かり合えないやり取りで育まれる関係性、いいじゃないかって。それもこれも、我々が勝つから、我々の方が強いから面白いんです。戻ってきたくとも、もう居場所なんかねーぞって。それくらい圧倒的巧者でありたい。かー、あのとき別れた彼女にもそう思わせるだけの器が私にもあれば....。あ、もちろん戦いの最中は敵ですから。最初から歓迎ムードなんて、私は御免です。
 
こんなことも、最近は全部楽しみたいって思います。だってそれが我々の新たなスタイルでしょ?感傷に浸る時間なんて、楽しいものに変えてしまえ。怒りや憎しみなんて、笑い飛ばしてしまえ。
 
まあでも、田口泰士のチャントを世界一カッコよく歌い上げるゴール裏は名古屋以外いないよ。それは間違いない。今でも「あのチャントが大好きだった」って声、聞きますから。
 
さて、大切だった選手との再会が待っています。 

【レイアウト命】第四回 vsマリノス

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川崎のベースとなっているのは、ボールを回す際の流動性の高さだろう。勿論優れたスタイルで、日本ではとても上手く機能しているが、他の国では少し厳しいように思える。ピッチの横幅を上手く活用できる選手がいないし、ウイングプレーヤーもいないからだ

さて、2017シーズン限りで横浜Fマリノスの監督を退任したエリクモンバエルツは、当時の川崎のスタイル、つまり色濃く残る風間八宏のスタイルに対してこう苦言を呈したことは記憶に新しいところです。

何故今更ながらこのコメントをぶり返すのか。喧嘩を売りたいわけではございません。次節の対戦相手である横浜と我々名古屋は、似て非なる、目的は同じでも「手段(プロセス)」の異なる、非常に興味深いカードです。

横浜といえば、既に彼らの代名詞でもある「ポジショナルプレー」という言葉を、皆さんも一度くらい聞いたことがあるかもしれません。難しいですよね。私も色々考えたんですけどね、これは難しいよ(諦め)。この言葉をどう解釈するか、何をもって正しいとするかは難しい。ここで教科書っぽく説明をしても仕方ないので、「名古屋との違い」を私の解釈ですが書いていきましょう。

結局、目的は同じ「相手を動かしたい」

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実は結論は同じだと考えます。トメルケールそしてハズースも、ポジショナルプレーも、やりたいことは「ボールをこねくりまわしたい」のではなく、「相手を主体的に動かしたい」。風間監督の言葉を拝借すれば、「相手を操りたい」と表現しても良いでしょう。ここで一つポイントとして、相手を操るためには、当然のことながら受け身ではいけません。また闇雲にボールを蹴っていても仕方ないと。なのでまず大前提として、「ボール」を支配したい。ここは我々も同じ。ではもう一つ、邪魔をする「敵」を支配するために、彼らはどんな手段を取るのか。どうやって相手を動かすのか。この解釈が名古屋との決定的な違いです。

日本一ほんわかしたポジショナルプレー談義

ここからは、日本一詳細ではないけれど、日本一優しいポジショナルプレートークをしていきます。話を戻しますと、横浜の選手達は「選手が立つ位置」をもって、相手を操作しようとします。どういうことか。順序立てて深掘りします。

【その①】スーパーマーケット理論

上手い例えではありませんが、スーパーマーケットって良く出来ていますよね(唐突)。あれはお店側からすれば「入口(スタート)」から「出口(ゴール)」までに、いかに来店客に多くの商品を買ってもらえるかが勝負です。つまり目的は客単価を上げること(客数の話は本筋と逸れるので割愛)。そのために、入口から計画立てて商品を陳列します。このエリアには野菜を置こう、ここには果物を並べて、イチゴの近くには練乳だこの野郎と。目的(客単価を上げる)を果たすために、その相手を研究し、行動パターンを考慮して戦略的に什器を配置し、商品を陳列する。客単価を上げるために「買い物客を誘惑し、誘導する」わけです。

対してフットボールはどうでしょうか。目的は単純です。「相手より一点でも多くゴールを決めること」。つまり「いかにして相手ゴールまでボールを運ぶか」が目的を果たすためには必要になる。そして当然ながらその足枷となるのは「邪魔をする相手」です。

先ほど唐突にスーパーマーケットの話をしたのは、私が妻に連れ回されてうんざりしているわけではなく、「相手を惹きつける(引きつける)効果」と「全体の配置(レイアウト)をもって相手をコントロール(誘導)する」点が、見方によっては似ているなと感じたからです。

横浜の選手達がやっていることって、スーパーマーケットでいう商品棚のようなものです(ちがう)。しかも「動く商品棚」(ちがう)。残念ながらサッカーの試合はボールも相手も常に動いていて止められませんから、その前提で邪魔をする相手を避けなければなりません。

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横浜の選手達は、「その瞬間」「その状況」ごとで、ピッチ上のレイアウトを各選手が「立ち位置」となって変えてきます。邪魔をしようとする相手選手に「あれ?おれこの選手について行くべき?あれ?こっち?」なんて誘惑することで、相手を「意図して」動かしていく。それって能動的ですよね。決して受動的ではない。これが上手くいくと、いわゆる芋づる式なんです。最初の一人が喰いつけば、「シメシメあそこで守っていた邪魔な野郎がいなくなった。じゃあ元々あいつがいた陣地、俺が貰ったも同然ウシシシシ(悪だくみするときの我が娘風)」と。そうやって相手を一枚コントロール出来ると、当然次に悪だくみした選手を相手は掴まえようとしますから、自ずと次の場所も空いてくる。そうやって「じゃあ俺も!」「じゃあ俺も!」と次から次へと釣られたスペースを横浜に使われ、結果として相手は「どうぞどうぞ」とそのスペースを譲ることになる。相手からすれば、意図せずして生まれたダチョウ倶楽部不可逆の流れ。

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対する名古屋のトメルケールそしてハズース。正直レイアウトには拘ってないんですよね。むしろ「置いてある商品それ自体を磨けば配置なんぞ関係ないから」の精神。配置ではなく、「商品そのもの」に徹底的に拘ってるのが風間八宏。「出したら寄れ」ですものね。それこそスーパーマーケット的には、美味いものガンガンお客の前に固めて並べて全部買わせるみたいな。それでどれだけ動線が狭くなろうが通れればいいじゃんと。普通大きな敷地(ピッチ)があれば、当然什器は広く取るじゃないですか。動線は広い方が歩き易い。わざわざ針の穴を通す必要なんてないんです。ただ風間監督は敷地の広さに拘っていません。だからこそ「異端扱い」されます。当然です、お店には所狭しと什器を配置するのが当たり前で、お店の一部しか使わないって考えたら異端児も異端児でしょう(この例えを上手くまとめた感)。

【その②】立ち位置で得られるものはスペースである

この話の流れで分かることは、彼らにとって「敵」を支配することはあくまで手段であり、真の目的は「スペース」を支配すること。つまり自分達が使いたいスペースを、「立ち位置」によって相手を動かすことで得ていると。面白いのは、この発想は決してボールに直接的に関与していなくても問題ないことです。以前に書いたカフェ理論と同じ。目の前に美人なお姉さんが座ったら、貴方は一切関係なくともその場から動かないでしょう。少なくとも私は絶対に動きません(きっぱり)。これをサッカー好きの間では「ピン留め」なんて洒落乙に言ったりしますが、個人的には「釘づけ」でも良いと思う(だって素敵やん?)。こういった「人が人を惹きつける(引きつける)動き」は、例えばボールのある局面と反対サイドでも可能なわけです。そうやってピッチ上いっぱいに罠を張り巡らせて、意図的に自分達が使えるスペースを生み出していくと。こういうカラクリが、ピッチ上のあらゆる場所で起きています。

【その③】スペースを支配するためには風間理論も必要

ではスペースを作り出した際に次に必要な要素は。それはそのスペースを「認知」すること、そのスペースに正確なパスを送り込むこと、またはそのパスを無駄なく次の場所に展開していく技術です。これ、まさに風間監督と理論上は同じ。彼の場合、そのトータルでのスピードを「目の速さ」と表現しますが、実はその点求められることは同じです。例えばテレビゲームだとこの部分は簡単。指先一つで思い通りにボールは届く。ただ実際にやるのは人間ですから、ここが面白い。ある程度「立ち位置」は仕込めても、この「目の速さ」だけは簡単に仕込めない。だから風間監督の場合は後者にとことん拘って指導しているわけです(前者は何処へ)。

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ちなみに認知という点でいえば、天野はスペースを見つけて「そろり...そぉおろり」と嫌らしいタイミング、嫌らしい場所に侵入してきますから要注意。目を逸らしてると消えますよ。天野だと思ったら広瀬だったみたいな展開はマズイ。

【その④】目的がゴールなら、優先順位は「遠>近」

名古屋でもよくある話を一つしておきます。「遠くが見えない」というケース。つまりある程度近くなら認知できるものの、ゴールに早く到達出来る「遠くの」スペースが認知出来ない。もしくは認知出来たとしても、そこに正確にボールを届ける技量がないというケースもあります。まさに先ほどの風間理論に通ずる話です。そりゃ高い山を登る際に、近道出来るならそれを選びたいじゃないですか。ただ楽するためには、相応の技量が必要なわけです。

ただ横浜にはズルい奴が一人います。

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最近では代表にも選出された畠中。右利きですが、左のセンターバックを主に担当しています。彼、右利きのこのポジションでは、ボール出しは国内トップクラス。あれはあえて左に置いてるフシもありますね。右のチアゴから来たボールをずばっ!と縦に入れます。待ち構える姿勢がいい。常に縦に送り込めるボディアングルで、パスの精度、スピードも申し分ない。振りが速いのと、よく遠くが見えているので、わりとダイレクトでずばっ!と入れてくるケースも多い。それ出来ちゃうと相手は困ります。当たり前ですよね、一気にピンチですから。

【その⑤】ヨメカイヒプレー

ここまでずっと攻撃の話です。「なんだやっぱそれなりに風間じゃん」そう思った人もいるのでは?いや、実は「守備」も含めてのポジショナルプレーです。どういうことか。

私は親近感を覚えるんです。これは普段わたしが駆使する「ヨメカイヒプレー」と同じ構造なのではないか。例えば今年の初め、私は覚悟を決めてシーズンチケットを買いたいと嫁に伝えた。ただこんな大勝負に普通無策で突っ込みますか?いろんな言い訳、応用を準備します。

  1. 「高い!」→「今年はダイナミックプライシング!」
  2. 「全部行けんやろ!」→「リセール誕生した奇跡!」
  3. 「それでも毎試合買え!」→「去年からチケット争奪戦ハンパねーから!」

どうよこれ、言い訳だけはペラペラ出てきますわ。

つまりですね、攻撃しながらも、応酬にあっても己をガード出来るように予防線を張っておくわけです。サッカーでいえば、いつ何時非常事態が起きても困らないように、攻めながらも各々がすぐに身を守れるようなポジション(立ち位置)を意識しておく。

代表的な例として、よく「偽サイドバック」って言いますよね。当然です。言い訳を考えてる時点でそんなものは偽物の私。本物の私は「ハッハッハ、早くシーチケにGoだせや」って思ってます。一世一代の勝負をするということは、すなわちいつもの数倍以上で反撃を喰らう可能性がある。ただサッカーにはそんな我々の願いを叶える奇跡のレーンが存在します。「ここに立てば攻め落とす為に効果的で、しかも死に直結する嫁カウンターをダイレクトで受けるリスクも軽減出来る」そんな表裏一体な場所が!!それを知ったらそりゃそこに立ちますよ。私だって攻めつつ守りたい。そんな奇跡のレーンを世間が「ハーフスペース」と呼ぶのなら、私は潔く偽物にだってなりましょう。ペップ、見つけてくれてありがとう。

これ風間監督の場合は発想が面白くて、「攻めきれば相手の反撃なぞ所詮捨て台詞程度だろう」なんです。攻め落とせば、そこからの反撃なぞ大したことない。その心を真面目に解説すると、つまりある程度攻めきることで結果として相手のバランスは崩れるはずで、そこから反撃されたところで効果的な攻撃など生まれるはずがない、すぐに回収出来るという算段です。「攻め落とす前提」なんですよ恐ろしい。まさに超ロマン派。その点、横浜は手堅く現実的。

【まとめ】組み合わさるとこうなります

....あれ....これはカオス....。

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譲る前に潰すか、そもそも譲る状況を作らない

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先程の話ですが、当然誰しもがダチョウ倶楽部的な予定調和は勘弁願いたい。ここで生まれた対策が二つ。一つは「ズレが生じる前に潰す」プラン。つまり最初のボールの出所である横浜のセンターバックやアンカー(喜田)に思考を削ぐほどの圧倒的なスピードと圧力でプレスをかける。ここで好きにやらせるとボールが前に進むほどに状況は深刻化しますから(この考え方がポイント)、なら最初の芽が出そうな段階で狩り取ってしまえと。これを実装したのが第三節の川崎フロンターレ。流石ですね、もはや彼らは「狩り取るチーム」です。第四節の相手、大分に至ってはまさに「vs横浜Ver.」で対抗。この横浜の肥後ちゃん大作戦(ちがう)に、「好き勝手レイアウト変えようが、結局はセンターバック二枚と中盤の三枚にしっかり人当てとけばオタク困るやろ」と。案の定、実際に困ってしまったわけです。横浜は0対2の敗戦。

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またもう一つの策が「そもそも引いて構えてれば(無理に奪いに行かなければ)ズレることもない。我々のブロックに侵入して来たら潰すのみ」プラン。長いですね、「引いて構えて潰す」プランです。これが第五節の鳥栖。終盤、横浜は惜しいチャンスを作りましたが、トータルで見れば鳥栖のプランがそれなりにハマった試合でした。特にゴールに直結するエリアである「中央」。この中央を締めるために、最前線の豊田陽平が死ぬほど走ってました。横浜のサッカーってそれはもう緻密に設計されていますから、ある意味でカオスとは対極なんです。つまり非常にロジカルにサッカーが展開されると。そこで行き詰まると割と八方塞がりになる。だからこそそれを自ら破壊する「バグ」を起こせる存在(例えばメッシとか...ハッ!!久保くんさん)がいると面白いわけですが、そこは彼らにとっての課題なんでしょう。ちなみに我々に鳥栖の戦い方は真似出来ません。

当然、名古屋は「譲る前に潰します」

では名古屋はどういった戦い方を選択するでしょうか。答えは一つしかございません。

「譲る前に潰す」。つまり、「前から潰す」。

端的に言えば、札幌戦の再現を目指すと。横浜の陣地でサッカーをする、ボールを奪いきる。それを90分間どこまで徹底出来るか。おそらくそれが実現できないと、我々も浦和のように無残に砕け散るでしょう。あれはvs横浜という観点でいえば、最悪の試合展開でした。中途半端に詰める、外されるの連続で前からはハメれない、かといって引いて構えるでもない。また最終ラインを押し上げてコンパクトな陣形を保てているかと言えば、それもヒヨって上げきれない。よって「前から奪いたいのに基準点が見出せない前線」と、「ハマらない前線の煽りを受けて加勢できない最終ライン」の間にどうしようもないスペースが生まれました。ちなみに今は前から潰してくる対戦相手を考慮して、ゴールキーパーも飯倉から元FC琉球のパギさんに変更。足元の巧みさでは、彼と大分の高木が国内では双璧でしょうか。もう一人のビルドアップの仲間として、また前が空けば彼は躊躇なく打ち込んできます。正確無比なボールを。厄介です。

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実は今年の開幕戦を観ていく中で、「このチームには勝てるイメージが湧かねえな...ハハハ」と個人的にお手上げだったのが横浜です。これまで書いた通り、上手くハマってくれないともはや無抵抗状態になってしまう、つまり相手を無効化してしまうようなサッカーであることが一つ。そしてここが大きなポイントですが、ビルドアップの入口ないしは出口となる中盤三枚が固まったこと。特に三好の加入ですね。天野も含めて、インサイドハーフに優秀な才能が揃った点が何より大きいだろうと。実際に、浦和は彼らインサイドハーフに広大なスペースを明け渡したことが何よりの敗因だった。名古屋との試合に関しても、見るべきポイントは、

  • 相手のビルドアップの発信基地を阻害出来ているか
  • インサイドハーフに時間とスペースを与えていないか

この二点だけ注目していれば、ある程度名古屋のその日のバロメーターというか、チームが上手く機能しているか理解出来るはずです。

「繋ぐ」横浜「奪う」名古屋の噛み合わせ

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さて、これで最後です。横浜戦といえば、実は我々にとっての最高のサンプルは、昨年豊田スタジアムで対峙した際のあの試合が、何よりの教材だったりします。あの試合はそれはもう擦り切れるほど見直しました。前半、全くといっていいほどこの「前からハメる」名古屋のスタイルが噛み合わなかった苦い記憶。動く商品棚にヨダレを垂らして近づけばそれによって空けてしまったスペースを活用され、ほぼなす術なく振り回されたわけです。ハチ!元気か!

スタイルは見事に噛み合うんです。繋ぎたい横浜、奪いたい名古屋。ただそれが今回上手くいくかは分かりません(知らん)。無責任?いや、時々「◯◯攻略法」とか「◯◯にはこう対抗しろ」って謳い文句ありますよね。でも私たちは分析官でもないし、実際に選手に指示出来るわけではありません。無意味とまでは言いませんが、結局やるのは現場の選手達で、その選手達を動かすのは監督やコーチ陣ですから。私たちが楽しむべきは、「どのポイントを抑えて試合を楽しむか」です。その意味でいえば、間違いなく名古屋と横浜の対戦は、「横浜のビルドアップvs名古屋の超ハイプレス」のマッチアップだと。おそらくここで主導権を握れれば、勝てない相手ではございません。その結果としてボールさえ握れれば、今の名古屋はその点Jでもトップクラスの技術を持ち合わせていると考えて良いでしょう。ボールさえ保持出来れば、おそらくそう簡単には奪われません。

さて、そろそろ終わりに致します。そろり...そぉおろり!!!

今こそ言いたい「一見さんを連れてきて」

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いやー、勝ちました、合コンに。

migiright8.hatenablog.com

断言します。ございません。(脱線)

いやいや、今回は合コンのダイジェスト版をここでまとめるわけではなく。札幌さんも、力のあるチームには違いありませんから。レビューは他でお任せしましょう。ですので、もし札幌サポーター様で「レビュー」を期待して開いてくださった方がいれば、ここからはそういった内容ではないということをまず前提に。ただし、他サポの方にも「面白いな...」と思ってもらえる内容にしたいなとは思います。

今回の札幌戦を観戦して、思ったんです。「あ、これ今のグランパスの魅力、全部乗せな日だ」って。ピッチ上に関して言えば、風間八宏就任以降のグランパスではベストゲームだったのでは。あれこそThis is 風間八宏向井秀徳リスペクト)。だからこそ今ここで書きたい。

今の名古屋グランパスの魅力とは。これを読んで気に入ってくださった方がいれば、是非コピーでもして頂いて使ってください。もちろんこのために。

「一見さんを、連れてきて」

名古屋の魅力あるあるを言いたい

さて、札幌戦を通して私が感じたこのチームの魅力を、これから一つずつ綴っていきますよーあるあるを言いたいーあるあるを言いたいー(もうやめます)。

【一つ目】豊スタが遠い!

割愛でーす。

【二つ目】とりあえずスタジアムギャラリーに行くべし

「選手知らないもんっ!」って言われますよね。大丈夫。スタジアムギャラリーで説明してあげてください。

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名古屋一の荒くれ者だと。

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サイン可愛すぎやろと。

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ユースの至宝、名古屋と日本の未来だと。

【三つ目】進化したスタジアム

いやーラグビーワールドカップ開催ありがとー!豊田市ありがとー!つまりトヨタ自動車様ありがとー!もう全方面に感謝ですね。スタジアムで携帯いじってたら気づきました。「ハァ!Wi-Fi繋がっとる!!!」と。スタジアムもどうですか。

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アウェー側にも大型ビジョンが設営されました。

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はい明るいLED照明も設営されました。

もう言うことないでしょう。「三代目のライブ行こ!照明もハンパないよっ!」とか誘っても許されるんじゃないですか。音響も凄いんですから。ヨーヨーヨースケの声でけーよ(圧倒的なあの音響設備が悪い)。大丈夫、着いたら宮原様見せましょうよいけるいける(ちなみに豊スタのナイトゲームは7月20日ガンバ大阪戦までございません。ポテンシャル発揮できるまで遠っ!)。

【四つ目】まさかの進化を遂げた「グラップ」

試合前にスタジアム主導でやっていたこのグラップ。まさかまさかの進化を遂げました。この日の試合前、ホームゴール裏では新しいチャントの確認など、いわゆる決起集会が行われていたんですが、私も驚きました。「あれ...グラップ、ゴール裏いじりだしたやん...」と。

これは個人的見解なんですが、グラップ、物凄く複雑でした。おそらくスタジアムの一体感を狙って考えられたものかと思いますが、特に一見さんにはわりに難しいテンポだったと。以前とは違い、今は試合前だけですから。記憶に新しいところでは大村知事、酷かったですね。やはりゴール裏の皆さま主導の応援(チャント)に比べると、グラップは見劣りしていた。これはくどいようですが、私の感想です。

ここから真面目なこと書きます。

この試合から、動画の通り、「ウー!」という掛け声が入るようになりました。試合中にも度々この改良したグラップを「ゴール裏の皆さま主導で」やるようになりました。

これ、わたしは凄いことだと思うんですよ。

以前こんな記事が、フットボリスタから発信されました。

とにかく素晴らしい記事で、今のグランパスを知るにはマストな記事です。なので詳しくはどうぞお読みくださいという話なのですが、そこから一つ大事なポイントを抽出しますと、つまり「ゴール裏だけでなく、スタジアムで一体となって応援できる雰囲気を作るにはどうしよね」という大きな課題がこのクラブにはあると。いや、もしかすると、それはどのクラブも同じ問題を抱えているかもしれない。

私はですね、今回のグラップ試合Ver.から、ゴール裏の皆さまの本気を感じました。

いや、これの真意など存じ上げませんし、どなたがどういった意図で考えられたのかも知りません。ただ、これまでの応援って、ゴール裏からチャントの声が響いて、メインやバックの人達も耳を傾けるくらいだったと思うのですよ。リズムには乗るけど、歌えないみたいな。特に一見さんには無理でしょう。当然、スタジアムで一体感を出したいという想いは特に熱心にゴール裏で応援されている皆さまは持っていらっしゃったと思います。そういう声かけも存在した。私も個人的にそういった想いでやってくださっていることを、直接聞かせていただいたこともあります。でも今の所はやはりハードルが高かった。

ただ今回のグラップ改良Ver.(名前は何でも良し)どうでしたか。あれなら、やれませんか。少なくとも、私の前の席にいたご家族は「ウー!って言うんだね。凄いね」って嬉しそうに話されているのを見ています。つまり、あれってゴール裏の皆さんだけでやりましょうっていう発信ではないと思うのです。ゴール裏の皆さんから、スタジアム中に「みんなでやりましょうよ!」って。そんなメッセージを強く感じるものだった。そうだ、思い出してください。スタジアムが一つになった試合、これまでもありましたよね。

そう、二年前のJ1昇格プレーオフ、対福岡戦です。

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多分、私は死ぬまでこの試合の記憶を忘れないでしょう。この記憶と共に棺桶に入れてどうぞ燃やしなさい。それくらい、私にとってこの試合は大切な記憶です。

あの試合の一体感、どこで感じられましたか。私は「手拍子」です。そう、歌は難しくても、この手拍子なら出来る。「ウー!」と、声を揃えることなら出来る。「この試合に勝って欲しい」「観ていてとにかく楽しい!」、ピッチに感情が入り込むと、不思議と人は身を乗り出します。声を上げたくなります。その気持ちを後押ししてくれるのが、この「手拍子」と「歌に変わる何か」ではないでしょうか。

この二代目グラップ(仮)、ゴール裏だけで盛り上がるのではなくて、ゴール裏の皆さまが、スタジアムを先導しているように私には感じられました。これって、物凄く画期的な取組みだと思うんです。

本当に素晴らしいことを始められたな、私はそう思っています。断言します。必ずこれが浸透して、いつか瑞穂や豊スタで何かを賭けた戦いになった時、このグラップがスタジアムを一つにします。選手の後押しになります。

【五つ目】日替わり定食の如く、新しいヒーローが誕生する

もうアーリアめっちゃ最高やん...。てかジョーの鬼パスと、何故か仕上げのキラーパスあそこでかましてるマルに目を疑っています。

毎試合、ほんと日替わり定食かっ!ってくらいに、新しいヒーローが誕生します。しかも、こんな言い方したくないですが、ちょっと国内では「終わった」扱いだった選手が不死鳥のように蘇るこの恐ろしいシステム。私は先週発売されたサッカーダイジェストに赤﨑のインタビューが掲載されていてグッときましたよ。昨シーズン、リーグ戦の出場「1試合」ですよ?アーリアにしても、他サポの方々からは「降格請負人」なんて皮肉交じりで呼ばれたりして。本人も気にしていたと告白してますから。笑えないんです。

でもね、そうやってある意味消えかけていた選手達が、本当に楽しそうにサッカーやってるんです。伝わるんですよ、見ているこちら側に。「あぁ...なんて楽しそうにプレーするんだろう」って。それはね、絶対に観ている観客に伝わります。心を、動かします。アーリア、終盤足攣ってましたよね。でも風間監督は頑として代えなかった。「鬼かよ...」私たちも口からそんな言葉が溢れました。でもね、実は風間監督も観ていたかったんじゃないかって(知らんけど)。ピッチ上で躍動するアーリアをずっと。しかもこの写真、見てほしい。

なにこの一体感。なんでみんなこんなに嬉しそうなの。パンが嫌いだから?パスタが嫌いだから?グルテンフリーだジョコビッチ

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似てるー!!!!!!!!!(ちがう)

各ポジションのライバル争いが凄い。気を緩めたら、簡単に出し抜かれる、それくらいハイレベルな争いをしてます。でもね、これアーリアと真っ先に抱き合ってるの、この試合はアーリアにスタメン奪われた赤﨑なんです。もうそれがアツくて。ライバルなのに、でも仲間でもあって、力を認めあえて、ともに喜ぶことが出来る。漫画の世界じゃないんですよ。瑞穂か豊スタに来てくれれば、目の前で漫画が見れます!

【六つ目】やっぱり風間八宏のチームは面白いよ

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ありがとうございます、最後です。最近、フットボリスタでこんな記事も掲載されました。

小難しいですか。いや、そんなこと言わないでまた読んでみてください。

簡単に言ってしまえば、今年はこれまでの二年間でやってこなかった(やれなかった)ことを明らかに意図してやっていますよと。もっと言えば、選手選考(補強)にしても、こういったサッカーを実現するために、数年間にかけて緻密に、そして積み重ねの中でここまで来ていたことも、まず間違いないでしょう。

「フルコートをハーフコートに」。

これを攻守ともに、です。ある意味でこれは風間監督からの挑戦状でもある、私はそう受け止めます。「貴方達はこの狭く時間のない空間から脱出できますか?」と。相手に対して1秒でも早く、1メートルでも狭く。相手からすればミニゲームに近い感覚でしょう。しかも極狭の。そしておそらくチームに仕込んでいる術はこれだけ。これだけですが、それを誰よりも圧倒的な強度でできる連中を時間をかけて集めてきた。どこにも負けない技術を磨いてきた。そしてこれを実現するために、すべての選手が走り続けることが出来る。相手をハーフコートという名の檻の中に閉じ込めるために。脱走した者を追いかけるために(とほほ...)。檻の大きさを決めるのがマルだとすれば、脱獄者を追っかけるのが若手警察官のしんちゃんです。

「ハーフコート勝負で、貴方達は我々に勝てますか?」

今彼らがピッチでやっていることは、まさに練習場で彼らが毎日やっているトレーニングそのものです。ただ同時に、彼らはそれを二年以上かけて毎日やってきた。それを自分達にとって「当たり前の」フィールドにしてきた。実際に、スタイルがぶつかり合う札幌を、ほぼ完膚なきまでに叩き潰しました。敵将であるミシャのコメントが、全てを物語っています。

今日のゲームに関しては、皆さんもご覧の通り多くを語る必要はないだろうと思います。今日は名古屋が明らかに運動量、そしてゲームを作る、すべてにおいてわれわれを上回っていたので、勝利に値するプレーを名古屋がしていたと思います。

ただ先ほどの記事をもって、一部からはこんな声も聞こえました。

「まだたかだか数試合だろ」「ちょっと上手くいってるからって」

おいおいおい、手厳しくないですか。普段は「守備練しろ」「酷すぎる」と揶揄される風間監督。いざそれらしい形が出来てくると、今度は「そんなの大したことない」と言われる始末。

おっしゃる通りです。たしかに仕込むと言っても、決して緻密なものではございません。後ろで守備を固めるわけでもない。札幌戦なんて見てて笑っちゃったんですけどね。スコアも4対0の状況ですよ。相馬がボール持つ。

「相馬いったれー!!!!!!!」

相馬が相手を追いかけてボールを奪う。

「相馬いよっしゃー!!!!!!!」

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後ろのおじさんと相馬めっちゃアツいやんっ!!いよっしゃーの掛け声は普通に笑うから。話を戻します。そりゃイニエスタに御小言もいただきますよね。「日本人はいついかなる時も同じテンポで攻め続ける」と。それが風間監督の指示かどうかはまた別の話ですが、つまるところ「守るときはしっかり守る、守れる」「時間帯に応じて極端に守備に比重を置く」チームではありません。前述の通り、決して緻密な型が存在するわけでもない。「ハーフコートでなんか戦いたくねーよ」とぶつかり合いを放棄されると、悲しいくらいあっさり破れるときもある。当たり前ですよね。そっちのフィールドには興味がないのだから(白目)。

でもそれで一年でJ1昇格したんです。昇格後も苦労しましたが、なんだかんだと残留したんです。信じられないことに、四万人以上の観客をスタジアムに集めたんです。三年目の今年、「たった」5試合ですが、首位に立っているんです。新元号発表前最後の1位はそう、我々名古屋グランパスです(上手くまとまった)。これは誰に何と言われようと、紛れもない事実です。

それじゃ駄目ですか?「それは選手補強のおかげだろ」となるんでしょうか。その選手達は、「今のチームに」「風間さんのもとでプレーすることに」魅力を感じたから名古屋に来たのではないですか?去年の夏、私達はぶっちぎりでドベでした。大型補強だと言って、奇跡的な残留を果たした。この時も言われましたね。「補強のおかげ」だと。でもあんなぶっちぎりの最下位のチームに誰が来たいものか。それでも来てくれたんです。だからマルは、人目もはばからず泣いたんです。ブラジルのスーパースターも、泣いたんです。

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今のチームは、降格して主力が殆ど抜け、チーム内部もゴタゴタだったあの時期を乗り越えて、クラブと、風間監督と、この二年強で名古屋に在籍した選手達と、そして我々サポーターみんなで作ってきたチームです。

俺の私の戦術論より、その事実の方がよっぽど価値があると私は思う。

いいじゃないですか、守備が酷くたって(震えながら)。カウンターで殺されたっていいじゃないですか(寒い...寒すぎる)。でも札幌戦、「無失点」です。不思議と結果、でています。

私は「風間信者」だ何だと言われても構いません。今のチームが好きです。ひたすら特攻プレスかけて、相手ハメて、ひたすら相手コートで相手殴り続けて、ときにカウンターで殺され、守りゃいいのに攻め続けて....いいんじゃないですか。選手が楽しそうで、観客が楽しそうだったら、もうそれで十分なんです。よくここまできたなって、そう思うから。

声を大にして言います。

これが風間八宏のチームです。

これすごい嬉しかった。別に一緒にキャッキャ出来る権利貰えてないですが嬉しかった。毎日が楽しい、スタジアムが楽しい、試合の展開が楽しい。いいじゃん、最高じゃん。楽しむべきです。だって今ここにある空間は、我々グランパスファミリーで作ってきたものなのだから。

楽しみましょう、我々は今このときこの瞬間を。

【ミシャ式とはつまり合コン方式】第三回 vs札幌

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3-4-3にシステムをいじるってマジですか。

今シーズン初の敗戦(しかもあろうことかゴホッ!ゴホッ!にやられるとは...)、二週間の中断期間ということで、さあでたぞ風間八宏得意のシャッフルが始まったらしい。ヨネを外したり入れたり、千葉ちゃんを入れたり外したり。スタメン予想、無意味だな。実際に形を変えてくるかどうかも全く分かりません。もう3年目で慣れましたね。

「相手には合わせない」「自分達のサッカー」が合言葉の俺たちにとって(ここだけ風間八宏っぽく読んでください)、相手を意識することはしませんね。

ただそうは言っても、次の相手はあまりにも噛み合わせが悪そうだったんです。

「トメルケールvsミシャ式」の仁義なき戦い

ということで次の相手は「ミシャ式」でお馴染み、コンサドーレ札幌

ところで皆さん、「ミシャ式ってなに式だ」ってお思いでしょう。めちゃくちゃざっくり説明するので、当日は意識して観るように!

これが、

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「よしっ!攻めたるで!」となるとこうなる(ミシャ式の出来上がりヒャッホ-!)。

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つまり攻守でシステムが「可変」し、3枚だった最終ラインが「4」に、3枚だった最前線が「5」に、中盤はとりあえず1枚だバカヤロウ!という強気な手法。札幌の最終ラインに目を向けると、ビルドアップの場面、相手の出方によっては規則的に4になるだけでなく、ときに宮澤と荒野、深井の3枚でビルドアップを始めることもあれば、福森だけサイドにあげて宮澤と荒野、進藤の3枚ビルドアップのパターンもある。つまり「相手の守備の基準点(「札幌のこいつにボール入ったら仕掛けるでー!」)をズラす、惑わす」ことが狙いの一つ。的を絞らせないってことですね。後方から丁寧にビルドアップしてきます。そのために最終ラインのセンターは本職ボランチの宮澤、両ストッパーも攻撃時はサイドバックの役割を担えるほど機動力がある。ゴールキーパーであるクソンユンも上手くビルドアップに混ぜてくるあたり、その点名古屋よりよく仕込まれていると言えるでしょう。

ちなみにスタメンに4人ものユース上がりの生え抜き選手が名を連ねるのも特徴。個人的には荒野が推しです。良く動けるし、ボールも簡単には失わない。ミシャ的には柏木陽介のように手塩にかけて育てたいんでしょうか。なんにせよ、これだけアカデミー卒の選手が上でやれているのは、率直に素晴らしいと感じます。

さて、次に名古屋陣営と噛み合わせてみましょうか。今回はあえて4バック前提で。札幌は黒で塗りつぶしてやる。

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分かりますか?拡大しますよ。

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急にふざけるなとページを閉じるのはおやめなさい。「何故前に5枚並べる必要があるの?」、この疑問に誠実に応えるうえで、最も誠実ではない例えこそが理解への鍵だと確信しました。長い時間考えた末の結論だ、聞いてください。

はいお互い机に向き合って座り終えました。我々の右サイドから対面の相手を確認していきます。宮原!菅さんですね。これは菅さん喜んでいるでしょう。しんちゃん!チャナさん。じゃじゃ馬な予感がプンプンします。マル!アンロペさん。これは完全に暴れ馬。イノシシ!ルーカスさん。多分奥手ですがハマればグイグイ来ます。

....ん!?武蔵さんは!?武蔵さんは誰がお相手するんやっ!!

これです(伝わったと信じて進めます)。「相手一人余っとるやんかっ!」これよこれ。例えば合コンに行った際、今回のように男性4、女性5だったらどうですか?最高ですかいやそりゃ最高でしょうよ。ただ余ってる一人は誰がお相手しますか。気の遣えるモテ男なら、普通余ってる一人の女性を放っておかないでしょう(当然ながら僕は手を差し伸べます)。ただ脇見運転すると隣にいる女性は気づかない間に離れてしまっているかもしれない。「この男は他の女にもうつつを抜かして退屈ね」と。もしかすると、ゴールという名の自宅に帰ってしまうかもしれない。武蔵さん帰らせていいんですか?いや良くない。もちろんマルが武蔵さん相手してくれたとしても、そのときはアンロペさんが馬力100%で自宅に全力シュートするでしょうよ(入るかは知らない)。結局合コン未参加のミッチ頼りですかと。ハンサムでも機嫌を損ねた女子は手に負えないかもしれない。そしたらもう自宅着いちゃいます。そう、こうやって男性に二択を迫って、悩ませた挙句離れていくのがミシャ式です。そう理解することで話を押し進めます。

 チャナティップどうすんの!?」

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皆さん、この名言はご存知か。これはですね、昨年の湘南vs札幌戦で、湘南の金子大毅が若気の至りで曹貴裁監督に言い放った一言です。「チャナティップどうすんの!?」すごいですよ、曹さんはこう返しました。「知らん!自分で考えろ!」。おっしゃる通りですね。テメーの合コン相手なんて知ったこっちゃねー。

いやはや、チャナティップが自由気ままな女なんですよ。

相手のディフェンスラインの隙間を縫ったり、相手のボランチ脇で受けたり。嫌がることをしてきます。口癖は「サイコー!!」。俺たちの苦手なパリピ女子確定。さすがに名古屋の選手が風間監督にタメ口きくとは思えませんから、スタンドからぼくたちが言ってやりましょう。「チャナティップどうすんの!?」と。ちなみにそんなチャナティップ、攻撃では釣れないあんちくしょうですが、守備では相手の中盤の選手にきっちりついてくる。マンツーマンとまでは言いませんが、ミシャの指示のもと、相手のボールの出どころであるボランチにしっかりと。札幌は守る際、後方は両ウイングバックが最終ラインに降りて5枚でラインを作りますが、その前の選手達の配置は相手によりけり。「5-2-3」もあれば、「5-3-2」もあると。ときに「5-1-2-2」もある。つまり相手の中盤の構成に合わせて変形してくるのが特徴。第2節の浦和戦では、相手の中盤3枚に対して荒野と深井にチャナティップを加えて同数の3で対応。第3節の清水戦では、荒野のポジションをチャナティップの横まで押し出して、河井と竹内の2枚に同数の2で対応。ということで、おそらく名古屋のジョアンとヨネにもしっかり人をつけてくるでしょう。特にジョアンには、当然ながら警戒レベルマックスで対応してくるはず。

大の苦手、忘れちゃいないぞ鈴木武蔵

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いやー、武蔵が代表って、実質名古屋の勝利ですよね。どれだけ裏に抜けさせてやったのかと。忘れていません昨年の記憶。まー走られました。正直、前向いてよーいドンでは、最初の一歩目でそれなりに差をつけられるでしょう。そこの潜在能力は、やはり日本人離れしてる。

兎にも角にもスペース大好き裏抜け大好きなフォワードで、相性は「最悪」です。前節の苦い記憶を思い出し、もう同じ轍は踏むまいと意気込むしかございません。

migiright8.hatenablog.com

「福森」の役割はつまるところガヤ芸人のそれ

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札幌のストロングポイントの一つとして、やはり福森の存在は避けて通れません。で、これまでの話の流れを踏まえた上で、彼の役割を分かりやすい表現で伝えられないか、そう考えました。ということで、改めて札幌の陣容を確認します。雑に分けるとこんな感じになりました。

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お笑い番組に馴染みがある方はピンとくる自信があります。先ほどの合コンの話に、「ひな壇」というポジショナルプレーの概念を加えましょう。合コン参加中の前列5人はいわゆるひな壇の1段目。トークの主役であり花形ですよと。チャナティップお笑い番組に参戦した米倉涼子だと思ってくれれば良いです。2段目、深井一人と。実際はここまではっきり分かれませんが、「中盤空洞化」と呼ばれるミシャ式を見事に体現してますね。で、やっときた最終ラインの面々。つまり3列目、そういわゆる「ガヤ」です。基本合コンには関与しておりません(荒野は前でてきますけどね)。

が、一人だけひな壇の後方端からチャチャ入れてくるやつがいるんだ。それが「福森」。

あの悪魔のような左足(ガヤ)は危険極まりないぞ。攻撃時はサイドバックのポジションが定位置。ただしわりと彼は自己判断でファジーなポジション取りをします。札幌としても、彼の攻撃力は当然織り込み済みで、右の進藤に比べると、プレーエリアも高く、そして広い。低い位置からアーリーでゴール前を狙ってくる(チャチャ入れてくる)こともあれば、菅を追い越して大外からサイドバックの如く駆け上がる(1列目に乱入してくる)こともある。札幌は左右のバランスが良くて、ストロングポイントは右のルーカスフェルナンデス。左はその分、 菅と福森が上手く絡んでくるので要注意。

イメージ湧きましたか?つまり福森はアメトーーク!でいうフジモンである、こういった結論となりました。ありがとうございます。

名古屋と激似な弱点

これまでを見るとわかる通り、攻撃はなかなかに強烈。中途半端に攻める、守るではおそらく滅多打ちにあうでしょう。ただだからこそ似てるんです、そう我々に。

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ミシャ式破壊の王道は「がっちりブロック組んでからの中締めて奪ったらカウンター」。これでつい先日、鹿島が札幌を往復ビンタしました。鹿島からすればプラン通りもプラン通り、こんなに上手くいくものなのかと内心ほくそ笑んでいたでしょう。それくらいハマるときは綺麗に、そしてあっさりとハマります。チャナティップどうすんの!?問題も、「安心してください、永木ならここにいますよ!(古い)」と、きっちり永木に追撃させて撃退。こざかしい鹿島は、札幌の右サイド、ルーカスフェルナンデスが相手のストロングであり、ウイークポイントでもあると判断。売り出し中の安倍をタッチライン際に張り付かせてルーカスを惑わせ、空いた内側レーンをこれまた売り出し中の安西がカットインして徹底的に使うことで、主に札幌の右サイドを攻め立てました。

で、同じ日に同じようにハメられたのがそう我々。今更思い出すつもりもないですが、ざっくり言ってしまえば、同じようにハメられたと。かたやカウンターで(札幌)、かたやショートカウンターで(名古屋)。お互い共通しているのは「ネガティヴトランジション(攻から守の切り替え時)に弱いこと」。札幌は独特なあのミシャ式の弊害(中盤の空洞化、可変した影響)、名古屋は相手陣内でハーフコートサッカーを志向するが故のハイラインの弊害。ボールを奪われると、中盤の人数薄い、選手の配置もシャッフル状態で簡単にボールを運ばれてしまうのが札幌、同じく簡単にライン裏を通されてしまうのが名古屋とでも言えばいいだろうか。

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冒頭に話は戻りますが、名古屋はまさかまさかの3-4-3にシステム変更という話がある。いや、そりゃ風間さんから言わせれば「俺たちが攻撃しやすいようにやっているだけで、システムは11」と相変わらずつれないブッとんだ言葉を残すでしょう。

ただそうは言っても名古屋とこのミシャ式は噛み合わせ悪いはずなんですよ。

俺たちは合コン下手(だって相手に合わせるつもりはないから)

とにかく、この合コン方式が苦手といいますか、どの選手も優柔不断といいますか、選手間に立たれると不味いのはこの動画を見れば一目瞭然でしょう。その点改めての説明は割愛することにして、つまり意図してか意図せずかはともかく、今回は結果的に風間八宏名物「ミラーゲーム」になる可能性もありえると(以下参考記事)。

https://matome.naver.jp/odai/2140821143219752501

昨年の豊スタ神戸戦に代表されるように、風間監督はピッチ上の噛み合わせを整理する際、最低限の処置としてこの「立ち位置の変更」を多用します。神戸戦のときはこんな表現をしていました。

そこで後半は立ち位置を変えて相手が遭遇するようにした

と。各々が誰を見ればいいか、ある程度クリアにしてあげて、あとは個人戦術やぞお前らと。ミラーゲームとはつまり「各々の対面に相手がいる状況」。当然これまで書いてきた通り、札幌側も立ち位置は変幻自在に変えてくるので、そこまでシンプルな話ではないものの、押さえるべきポイントはこれで解決をはかる可能性もありえる。チャナティップとアンロペ(今更だけどパリコレの元モデルではない)に気持ちよくプレーさせたら詰みますからね。つまり彼らにスペースを与えて簡単に前を向かせるシーンが多発すれば、まず戦い方が「ハマっていない」と考えて間違いありません。というところで、先日の敗戦、さらに代表ウィークで空いたこの二週間は一つポイントかもしれませんね。十分すぎるキッカケと時間はあったと。

さて、どうでしたでしょうか。私はですね、こう思います。風間八宏とミシャペトロビッチは遠い血縁関係なのだと。手法は異なります。我々はトメルケール、札幌はミシャ式。ただその土台にある哲学とでも言えばいいだろうか、ロマン、ですか。これが決定的に同じ。

攻撃大好き、ボールを奪われなきゃええんや!

どこかでこのフィロソフィーを漂わせる両者の激突だと、そうお考え下さればこの試合、盛り上がります。あえて型を与えないヤヒ式と、流石に型は与えるミシャ式。ただ行き着く先は同じ、「殴って殴って殴り続けたい」。鹿島の戦いなんてアテにするか、お互い玉砕覚悟だこの野郎。なにがミシャ式なんのこれしき、俺たちの風間八宏vsミシャペトロビッチは、もはやそんな名物対決なのでございます。

ご清聴ありがとうございました。

【まだ第四節ですが首位決戦です】第二回vsFC東京

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首位決戦です(第4節です)。

「俺は書かねーぞ」と次の予告までして英気を養う予定でしたが、この見慣れない四文字(首位決戦)がいま、ぼくを突き動かしています。

正直、満足に相手をチェック出来るはずがないのですが、仕方ない、「首位決戦」なので。

貴方たちとは絶対に結婚できない。相性、さいあく

一度くらい勝たせてください。これがこの2年間、対 FC東京戦の戦績である。

なんで相性が最悪かといえば、簡単に言ってしまえば「パスを繋ぎたいチームvsブロック作ってカウンター」の噛み合わせがそうさせるのだけど、彼らの今年の戦い方を見ても、改めてそれは感じるわけです。ざっくり特徴をまとめてみましょう。

一.深追いはしません

システムは名古屋と同じ4-4-2。ただし守り方が全く異なります。名古屋は相手コートでボールを獲りきるために、相手の最終ラインに前線4人がこれでもかとプレッシャーをかけるスタイル。対する FC東京は、永井が信じがたい走力と運動量で二度追い三度追い上等!と憎たらしいほど追っかけ回しますが、残りのメンバーがどうかといえば、一緒になって追ってくることはそれほどない。前からプレスを敢行する際、名古屋が「目の前にいる相手」を意識しているとすれば、東京はむしろ「自分の後ろにあるスペースや相手」を意識するチームであると。なので、本格的にプレスがきつくなるのはピッチ中央、いわゆるミドルサードのゾーンです。最終ラインも、絶妙に「浅すぎず、深すぎない」ライン設定をします。

二.その守備組織、名古屋が勝ったら頂こうか

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自陣側でのブロック(組織)の質ははっきりと、格上でしょう。よく仕込まれていると感心するしかありません。仮に彼らの組織力が名古屋のゴール前に存在すれば、真剣な話、我が軍はぶっちぎりで優勝です。まず中央でやられない意識が非常に強い。ボールがあるサイド側へのチーム全体の圧縮(スライド)もきっちりしてます。つまり各選手間の特に「横の距離感」は非常にコンパクトであると。出来るだけボールのあるサイド側に全体が蓋をして、「ピッチを狭くしよう」としてきます。

三.サイドのアタッカー2人もきっちり戻ってきますから

これは東と、久保くんさんですね。おそらく、このチームはこのポジション、守備の意識、ポジショニング、強度がそれなりにないと使ってもらえません。それぞれ背後にいる仲間のサイドバックと協力して、しっかり蓋を閉めてきます。先ほど「深追いしない」と書きましたが、相手のビルドアップの際、彼ら2人は特に後ろとのバランス、距離感を気にしてポジションを取ります。もう後ろばっかり見てますから。仲間との距離感命。ちなみに攻撃に関しては東の方がバランサー。久保くんさんのアタッカーとしての素質を活かすために、東が左右のバランスを調整しています。立ち位置としては、両者外には張らず中に絞る。特に久保くんさんは顕著です。

四.奪ったら縦にはやくはやく

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高速カウンターって言葉は個人的にピンとはきません。高速というか、永井が高速なんです。ディエゴもそうなんですが、チーム全体で急にスイッチが上がってギアが入るというより、「よし、お前ら行ってこい!」と。なので結構蹴ってくることも多い。で、わりとアバウトなのにそれをマイボールにする永井みたいな。永井ってね、そりゃ名古屋陣営が彼のこと一番分かってるわけですが、やっぱり今の名古屋との相性は最悪だとは思う。正直、スプリント勝負ならファンウィジョの比ではないから。しんちゃんも普通にちぎられるでしょう。ガンバ戦みたいなシーンが何度もあると。

ただこの不幸を喜んでいいかは分かりませんが、その永井、前節の鳥栖戦で、前半途中に怪我でリタイアしてます。どの程度の怪我か不明ですが、もし彼を欠いた状態だとすれば、名古屋的には相当助かるというのが本音でしょう。東京側としても、チームを攻守に機能させるうえで、彼の果たす役割が大きな鍵になっています。存在感は絶大。長谷川健太のチームにおいて、本来であれば「絶対に欠かせない選手」です。

前節の鳥栖戦ではまず田川が出場。しかし膠着状態を打破するために、彼は途中出場ながら更に交代カードを切られ後半途中に退いています。そして代わりに入ってきたのが、開幕前に新加入で入った「ジャエル」。あれはゴールに近づけちゃダメ。遠くで、遠くでプレーさせないとフィジカルで押しきられる恐れあり。ありゃ重戦車。

ざっと簡単ではありますが特徴をあげてみました。で、「なぜ名古屋との相性が最悪なのか」。これですよね。もう改めて言うまでもなさそうですが、この特徴を名古屋と噛み合わせていきます。

俺たちはなぜ年始に9失点喰らったのか!!!

【東京さんのここが嫌①】だって俺たち、サイドチェンジ興味ないから

まずこれ。東京の守備って、当然のことながらボールと反対サイド、めちゃくちゃ空くんですよ。当たり前ですよね、全体がボールサイドにスライドしているわけですから。一つ剝がせれば、逆サイド、ドフリーです。ただね、俺たちはその密集を突っ切ることこそがロマンだから。壁があるならぶち当たっていく、これがポリシー。いやいや普通にぶつかるだろって私だって冷めた顔して突っ込んでやりたいですよ。でも俺たちは(今さらですが風間八宏風です)そこを割って入って最短距離で行きたいんだよと。サイドチェンジ?そんな遠回りごめんだよ!(意訳)ってことですわ。いや、実際は効果的なサイドチェンジ、風間監督的にも有りだと思うんですが、それでもそのサイド攻略しようとするのが名古屋なんですよね。壁は飛び越えるな、ぶち壊せと。

シャビエルきちゃうし。右、宮原ひとりだしみたいな。これで正々堂々ぶつかって、仮に繋ぎでミスとか、相手に引っかかるとこれ。

【東京さんのここが嫌②】奪われたらあいつら待ってくんない

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速攻でカウンターです。ぼくはしんちゃんとファンウィジョの走り合い、愛を込めて「徒競走」と表現しましたが、当然意図していない奪われ方をすれば、名古屋の場合こうなると。なにせサイドバックは高い位置を取りますから。東京の前線の選手からすれば、走るスペースはどれだけでもあるわけです。彼らは「ロングカウンターを愛する会」代表です。永井やディエゴはその愛好家、常習犯といってもいい。

そうなると頼みの綱って、もはや風間八宏に神が授けた奇跡のルール「オフサイド」しかないわけで、フライングを知らせるピストルをマルに都合よく撃ってもらう(オフサイドトラップ)しかないと。つまり、一試合のうちに何度も中盤でボールロストしてれば、そりゃ9回スタートダッシュ成功されても仕方ないだろうと(もちろんそれだけが失点の理由ではないでしょうが)。

【東京さんのここが嫌③】あいつら「ボールを持たせたい」チームだから

相手にボール持たれるの、苦じゃありません。彼らはむしろ「ボールを持たされた方が」苦手です。正直ビルドアップの上手いチームではない。持たされて、逆に相手に構えられると、意外とチームとして崩す術が乏しいのが欠点。ゲームを作れる選手がいないのです。高萩も決して司令塔という振る舞いはしない。遅攻になると左サイドから崩しにかかるケースが大半ですが、なかなか崩せない。久保くんさんも必然、存在感は薄れます。ただ相手が前に出てこればめっぽう強い。スペースこそ正義。ロングカウンターこそが唯一信じられるものであると。面白かったのは、湘南戦と鳥栖戦において、東京の前線の選手たちは別人のようでした。もちろん前に出てくる湘南相手だと水を得た魚です。対してしっかり守ってきた鳥栖戦は、途中相手が一人退場したこともあり、沈黙しました。

分かりますでしょうか。つまりこういうことです。

攻守において、名古屋側からすれば兎にも角にも噛み合わせが悪い、条件だけ見れば全てにおいて分が悪い、それが東京。

その壁を突き抜けるしかないわけです、俺たちは。トメルケール頂上決戦がvs川崎だとしたら、トメルケールvsマモッテハシールの頂上決戦はvsFC東京ですよ。この二チームこそが、今年どこよりも俺たちが潰さなければいけないチーム。特に東京は我々のスタイルからすれば、「最も憎たらしい天敵」であると。

東京の昨年の順位は年間6位。失点数こそ川崎に続いてリーグ2位の34失点と硬い守備を誇ったものの、頼みの得点がリーグでも下から4番目の39得点。名古屋が52点獲っていたことを考えれば、なるほど東京の特徴がデータからもお分かりいただけるかと思います(俺たちの失点数?しらねーよ)。つまり洗練された守備組織に対して、攻撃の仕込みが物足りない、それは前述の通りです。

ただ、そんな東京に圧倒的な違いを生みだせる救世主が現れたんですよみなさん。

遠く愛知から叫びたい、「君はやはり日本のメッシだ」と

そう、久保建英です。

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はっきり言ってとんでもねーです。エグいです。モノが違います。宇佐美貴史といい、長谷川健太のひきの良さにドン引きしてます。

ぼくは正直、彼をナメてました。いや、というのも今となっては風間監督同様、ぼくも名古屋こそ至高、名古屋にしか俺は興味がない路線を貫き、暇さえあれば名古屋の同じ試合ばかり観てたので、彼のことそこまで追ってなかったのですよ。J3には出ていたけど、トップになかなか絡めずまさかのマリノス行き。話題にはなったものの、大きなインパクトを残したかといえばそうでもない。それが率直な印象でした。

いやいや、あれとんでもねーよ。観てない間に何があったんでしょうか。

いや戸田さんわかります。彼は日本の未来だ。17歳ですか、川崎サポさんには申し訳ない言及になるけれど、開幕戦、代表クラスの車屋が子ども扱いだったもんね。ボールは奪えない、取りに行けば抜かれる、もしくはファールになる。当然ドリブルだけではなく、良質なパスもでてくると。

今はそれほどでもないですが、以前はグランパスと並行して結構なバルサオタやってまして、当時まだカンテラ(ユース)にいたメッシの動画を見たり、トップチームデビューしてからはデビュー戦から何年も毎試合欠かさず観てましたが、なんというか出始めの頃のメッシを思い出します。そりゃリーグも違いますからレベルが彼と比較してどうかなんて野暮な話はしませんが、そこから受けるインパクトが非常に近い。これまで日本にも数々の名選手がいたわけですが、左利きであれほどまでに細かいタッチ、絶妙なボールの置き所、全く減速しないドリブルを駆使した選手がいただろうかと。年齢関係ないです。海外に引き抜かれるのも、代表まで登りつめるのも、もはや時間の問題でしょう。

しいていえば、東京のスタイルでどこまで彼の特徴が活きているかという点でしょうか。なんですかね、メッシはメッシでも、アルゼンチン代表にいるメッシというか。前述した通り、東京の攻撃はわりと前線の選手のクオリティに依存している部分があって、独力での突破を求められるケースも多いので、狭いエリアでのコンビネーションであるとか、いわゆるバルサ的なメッシとはいかないのが難しいところ。あとは「守→攻」の展開が速いチームなので、どうしても中盤で消えてしまうこともある。決してこれは東京が悪いという話ではなく、そういうスタイルの中に彼が身を置いているという話ですね。まあとにかくエグいです。

そして今回、対面の相手となるのが、

 

 

でたーーーー。豊ちゃんでたーーーー。

ということで、このマッチアップ、この試合の注目ポイントです。「国内のサイドバックでは代表に最も近い男(大森談)」吉田豊は、日本最高峰のポテンシャルの塊、久保建英を止められるか。

さて、長々書いてまいりました。そうだ、マルやヨネ、アーリアは古巣戦。移籍したのに買ってしまった都内の一戸建て、ヨネは試合後泊まるのか。興味は尽きません。

最後にアーリア。シュートを、打て。以上です。

【反省会します集合】第一回その二vsガンバ大阪

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ぎりぎりでしたけどね。

さて、先日初の試みとして、「プレビュー」を書いた。ありがたいことに多くの反響をいただき、特に「毎試合やれやこら(意訳)」「まじプレッシャーかけるぞおい(意訳)」「やろうと思えばやれるっしょ(にっこり)」などなど、借金どころか無料提供だばかやろうってわけですが、見事に取立てにあった気持ちで本当にありがとうございます。

「いやーこういうもの求めてたんですよ」「相手の試合まで観てる時間ないから助かる」

通りざまに「お前は暇だな」って全力で殴られた気分で最高です。

案の定、吹田行ってきたらテンションが上がってしまいまして、

「これ、プレビューやるだけやって反省会しないのはヤリ逃げじゃないか(深い意味なし)」

と思い始めてしまった。愚かだ。いや、「今日は最高の夜にするぜ」とかかましといて、結果最悪の夜でも俺は知らねー煙草ふかしちゃうぜってこれ最悪の男。そう思うと、己の言葉に責任を持つのはやはり義務ではないか。本当に多忙でそれどころではないのですが、現地観戦して湧き立ってしまった気持ちには私嘘つけません。なので今回はちょっとだけ語らせてほしい。

名古屋の右vsガンバの左はどこいったんだという取立てに関する弁明

いやー、名古屋の左サイドは最高でしたね(がんがんすっとぼける)。

特に前半はぱっと見た際に、お互い見事なまでに逆サイドがキーポイントになっていたこともあり、たこ焼き食べてたらきっとこぼしたでしょう。ただ真面目なことを言えば、いくつか理由はあった。

一.ジョアン、思ったより自由や

これは先日のセレッソ戦後、相手方の優秀なサポーターの方があげたブログ。ここにジョアンに対して、ロティーナがどんな対策を施したか詳細に書いてあるのでご興味があれば読んでほしい。

簡潔に言ってしまうと、右利きで箸を持つ貴方の右側からプレッシャーかけられたらどうですか?って話。左側からならそれでもがむしゃらに飯を平らげるでしょう。ただ右側から妻が迫ってきたらどうでしょう。流石に不自由ではないですか。右でも左でも不自由な思いをしている貴方、それは別の話ですがわかります。つまりセレッソはそれを左利きのジョアンに対して行ったという話。で、今回のガンバはどうだったか。

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正直、かなり自由にやらせていた印象をもちました。よってジョアンからすると、ボールを散らすことに関して支障がなかったということが一つ。後半はアデミウソンが気にしてるそぶりはありましたが。

それにしてもジョアンは優雅。私は彼をマエストロと呼びたい。最終ラインからボールをつなぐ際は、ガンバが前二人をマルと中谷しんちゃんにぶつけてましたから、場面場面で彼ら二人の配置をみて、その隣に降りてくる。つまりスリーバックの形。マルとしんちゃんの間に落ちたり、その両脇に落ちたり。で、必ず菱形を作ります。その頂点にはヨネが移動すると。ボールを前進する上で、これは間違いなくチームとして約束事にしてます。逆に相手陣地に入った時のジョアンは、必ず味方のボールホルダーより後ろ側に立つ。平行な位置か、斜め後ろの位置に立って、常に彼が逃げ場になって右に左に展開する。対してヨネはまさにダイナモ。ボールがある局面に顔を出しては、ボールを前に前に前進させる。まあとにかく二人ともタイプは違うけれど、よく走って顔を出しますよ。ここだけはそっくりです。

二.名古屋の両サイドのキャラクター

あと話を戻すと、選手個々の特性。予想通りシャビエルを右に配置したわけですが、彼に求められているのは当然縦への突破やカットインではなく、どちらかといえばフリーマン。後ろは守備が得意な宮原。対して左サイド。和泉、そして¨イノシシ¨吉田豊。どちらも縦にぐいぐい行くと。そこから生まれたのが開始30秒「高速恩返し弾」と皮肉られた赤﨑のゴール。

いいですね。何がいいって、喜ぶ吉田のもとに歓喜の輪ができるのかと思いきや、直前で方向転換されて全力で無視されてるのがいい。しかもそれに気づいていない宮原だけが吉田を労ってるのがアツイ(和也ァァあああ!!!)。これはですね、スカパーで放送してる「平畠会議」で、森岡隆三がさすが元代表戦士らしい解説をしていました。「何回こいつら相手の背中とるのか」と。これだけ後手を踏むと、守る側の習性として、自然とボールホルダーに寄ってしまう、だから最後、赤﨑の場所にガンバのボランチが誰もいなくなってしまったと。素晴らしい。もうこんなブログいらねーだろっていう解説。

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いや、意外と目立たないんですが、是非パスをした後の選手の動きに今後注目してほしい。例えば和泉。この試合、何回対面のオジェソクのマーク外してましたかと。もう振り回しまくりよ。あれは日々、練習の積み重ねが生んだ賜物。出したら動く。動くだけでなく、対面のマーカーを外しながら動く。名古屋の選手達は、結構瞬間瞬間でフリーの状態が多い。あれだけ和泉とバチバチやりつつ上下動もしてるオジェソクの対面に、途中から相馬ぶっこむ風間采配は鬼。ちなみにイノシシに最後パス出してるのは、前述した説明通りのヨネ。

ここまでが名古屋の攻撃が左に片寄った理由の一つ。では対するガンバがどうだったか。

三.思ったより名古屋を研究してたはずのツネ様

明らかに名古屋を分析していたと思います。狙いは「名古屋のセンターバックサイドバックの間」。しかも使い分けてましたね。カウンターの際は、宮原が高い位置を取ることで空けてしまっている名古屋の右サイドのスペース。これはファンウィジョが狙う。グループとして攻撃する際は、徹底的に名古屋の左サイド、マルと吉田の間を狙う。この二つの狙いは顕著でした。おそらく理由は二つあると思っていて、

  • 名古屋がビルドアップする際、シャビエルは内(中)に絞る。大外の高い位置で幅を取るのは宮原。よって、カウンターを狙うなら宮原の裏側(中谷の右側)
  • 名古屋の守備は、守る際に各ラインの横幅を極端には圧縮しない。つまり各選手の距離感が広く、尚且つマークの受け渡しも整備されていない為、それによって生まれるサイドバックセンターバックのギャップを突く

この二つ。その結果、名古屋の最終ラインのギャップを見事に使われてしまったのが、ガンバ一点目のシーン。もー正直な感想いいですか。このシーンのように低い位置でブロックを構えた際の練習、ほとんどしてねーなと。和泉が前に奪いに行く、大外にいるオジェソクには吉田がつく。では小野瀬は?ここが整備されていない。吉田が外を捨てて中に移動するのか、マルや中谷しんちゃんが吉田がいる左サイド側にスライドして、小野瀬がいたこの隙間を埋めるのか。これ構造的な欠陥ではないかと。

ちなみに前半、ガンバが得意とする左サイドの攻撃ではなく、あえて右サイドに執着した理由の一つとして、名古屋の右サイドにいたシャビエルの存在があったように思う。

四、守らないシャビエルと攻めにでたい藤春の心理戦

彼と藤春の駆け引き、これが面白かった。これまた平畠会議で安永聡太郎が言及してましたが、シャビエルがあえて戻らないのですよ。和泉に比べて、帰ってこない。ただこれがね、藤春からするとかなり嫌だったのではないかと思う。皆さんどうですか。例えば少しだけ空いた時間に喫茶店に入ったとする。コーヒーも飲み終わって、さあ電車の時間もあるし帰ろうかというとき、ちょうど前の席に物凄くタイプの異性が座ったらどうですか。そのまま律儀に帰ります?悩んで悩んで、特急乗り過ごして急行に妥協しませんか皆さん。そう、藤春からすると、前に行きたいけど、シャビエルが気になって放っておけなかった。これは間違いなくあったでしょう。チームとしても、それを承知でまず右から攻めることを選んだと。それを決定づけたのが前半26分、中央でボールを持った赤﨑からのカウンター。右で高い位置に残っていたシャビエルに渡ってからのあのポスト直撃弾。あれは相手ビビらせるにはこれ以上ないインパクトだった。

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ただ、後半に入ってから、これはおそらくツネ様から指示があったんだろうけれど、ガンバは当初予想していた左サイドからの攻撃が増えましたよね。追う展開で、得意な左から行こうと。シャビエルにビビるな、がんがん行け藤春みたいな。たしかに考えてみれば名古屋の右サイドの守備は宮原にかかってますから。後半は明らかに遠藤の位置も左側に寄りました。そういうハイリスクな駆け引きが名古屋の右サイド、ガンバの左サイドでは行われていたと。

ちなみに後半のシャビエルに目を向けると、スタートポジションこそ右サイドでしたが、ボール保持の際はほぼ中央、ないしは左サイド。右の幅取りは宮原一人に委ねていたため、その裏のスペースをアデミウソンに走られまず失点。しかしその後シャビエルが何故か左サイドで起点になり相馬をお膳立てと、これぞ殴り合い精神だったと考えます。普通は代わりに誰か右サイドいきますからね。それにしてもあのパスは二年前の福岡戦思い出した。何の魔法だと。凄すぎ。

それにしても強気すぎないかその守備は

次にこれ。すごいですよ、とにかく選手たちの自信が。何というんでしょう、決して緻密な印象はないんです。物凄く機械的な、自動化された印象はない。ないのだけれど、とにかく「くるなら来いや。俺のゾーンで狩りとってやるわ」感がすごい。全員が全員、

「守りながら攻めてる」

この印象を強く受けます。この言葉が個人的にはしっくりくる。相手の陣形が名古屋と同じ4-4-2で、選手たちからするとミラーのようになっていたこともあり、各々がターゲットを絞りやすかったのも間違いなくあるでしょう。つまり各ポジション、目の前に必ず標的になる相手の選手がいたので。ただそれにしては相手に捉われない、守っている側は名古屋なのに、なんだか主導権を握っているのも名古屋であるような、それくらい強気な守り方をしている印象が強かった。多分それはピッチ上の選手たちから迷いを感じないからそう思うのでしょう。最終ラインも同様で、ライン設定がとにかく強気。前述の通りファンウィジョが裏のスペース目掛けてがんがん走ってましたが、もうそれはオフサイドにかけるか、全力で追っかけると。その役目を仰せつかった中谷しんちゃんがオウンゴールとペナルティ献上したわけですから、それだけハイリスクなことをやっていると受け止めるべきで。

特に最終ラインの面々は、一人が受け持つ横幅(当然縦幅も)がかなり広い。

この試合の中谷は、隣の宮原が空けたスペースと二人分見ているようなものでした。それでもこのチーム、「最初の一人目が奪いに行ったら、芋づる式に全員が前から潰しに行くスタイル」だけは腹括ってるように見えます。それはもはやチームのスタイルで、またそれが出来る選手達、つまり「前から潰すのが得意な選手」を揃えたから出来ること。肝はオフェンシブハーフの二人、和泉とシャビエル。この二人がひよって自身の背後を駆け上がる相手選手に合わせてしまったらこのやり方、機能しない。もうお構いなしです。言ってしまえば「背中で牽制してる」。つまり、彼らは自分が立つ場所だけで、相手のボールホルダーに「ボール出させねーぞ」と圧力をかけてる。

なんだろう、ハイリスクを受け入れる自信のある連中なんですよ、今の11人って。全員が全員ね。観てるとおっかなびっくりなのだけれど、同時にそれがとてもたくましく思える。

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なのでガンバはビルドアップにかなり苦労しました。「じり....じり....」と少しずつ前に前に圧力をかける名古屋のブロックにまあ手を焼いた。名古屋のベクトルが全員が全員ガンバのゴールに向いているので、ボールを奪えればそのままの勢いでガンバゴールに向かえてしまうと。これボール保持している時もそうですが、どの選手観てもびびってない。相手に圧力受けても苦に思っていない。そういう自信家の集まり。この二年、風間監督がずっといい続けてきた「自信が大切である」「自信とは技術だ」「相手に合わせるな」を地でいってるのが今のスタメンの連中だと考えていただきたい。攻守ともにですよ。非常にハイレベルな集団になりつつあると、それはおそらくレギュラーを虎視眈々と狙うサブ組の連中が一番自覚してる部分だと思う。

ただ偉そうですが課題はあります。これだけ前から圧力かけるわけで、そこで一つ外されると、名古屋の最終ラインは見事なまでに相手に晒されます。そこからはマルを中心とした最終ラインの上げ下げと、相手の裏を狙う動きの勝負にかかってると。それでやられたシーン、ありますね。48分、小野瀬に巧みにプレスを外されて、代わりにサイドにポジションを取っていたヤットがドフリーで前を向き、ファンウィジョにピンポイントで落としたあのシーン。もっといえば、鳥栖戦でもフェルナンドトーレスに独走されてポスト直撃したシーンもそう。あれだけ高いライン設定なので、一つ外されると相手のボールホルダーはフリーで最前線の選手とタイミング合わせられますから、あれ状況的には即死に近い。こういった「外すビルドアップ」を計画的にやれる、例えばマリノスヴィッセルと相見えたときにどうなるか。そこは課題です。

最後に語らせて吉田豊をおれに

もうぎんぎんですね。キレッキレです。

今回の赤﨑のゴールといい、吉田の「エグり」がえぐい。

これ、名古屋のサッカーにおけるサイドバックの役割が、例えばサイドを駆け上がって、中で構えるフォワード陣に良質なクロスを上げろって話だと多分ハマらない。つまりある程度「セットした状態」で蹴れと。それは彼、得意ではないでしょう。

彼がこれだけハマったのは、ひとえに名古屋のサッカーにおけるサイドバック像が「崩しのラストピース」だったから。つまり複数人でパス交換しながら、ここぞのタイミングで大外なり一つ内側のレーンを駆け上がってサイドを切り裂く最後の役目になれる。よって相手を崩し切った状態で最後中の選手に「ラストパス」する感覚なんですよね。センタリングというより、最後のお膳立てをするだけ。

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(いやクロちゃんじゃねーよ。鳥栖時代の写真しかなかったぞ)その意味で彼の持ってるスピードはもう圧倒的で。あれは名鉄でいう快速特急です。普通とか急行じゃないよ。「ぬぁぁぁイノシシキタァァあああ!!!!」って。崩しのラストピースという意味でいえば、金井との比較が面白い。彼は「最後のフィニッシャーの位置に自分を置くタイプ」。対してクロちゃんいや吉田は、「最後のラストパスを届ける位置に自分を置くタイプ」。これが大きな違い。風貌も何もかも似ても似つかないけど、最後の役割だけでいえば、バルサのジョルディアルバっぽい。

じゃあ金井でも面白いじゃん!となるわけだけど、今年の最終ラインの強気なハイライン、そして前に前に圧力かけて「自分の網で狩り取ったるわ」精神、この一人一人の守備範囲が広い仕様を見ると、そこが吉田は他の追随を許さない。つまり「絶対的なスピード」「圧倒的な対人能力」が攻守において、特にサイドバックには最も求められる素質であると。吉田はびびらないから、案外ボールもしっかり捌けます。宮原ばりに絶対的存在になり得るのではないでしょうか。

ということで、今回の反省会終了!(長いですかそうですよね)

次回は「3月30日コンサドーレ札幌戦」ということで。さらばだ。

【居酒屋トークで語りたい】第一回 vsガンバ大阪

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早速ですが、最近、こんなツイートをした。

まず言っておくと、病んでいません。このブログを始める前に、今回のブログ内容に至った経緯を少しばかり語りたい(ガンバの話は皆無なので、長ければ青字を華麗に飛ばしていけ)。

最近は各チーム、試合後のレビュー記事が沢山あがるようになり、私自身ちょっとお腹いっぱいなところがあった。こんなにテーブルに料理並べられても、これは消化しきれんぞと。

レビューって実は難しい。そもそも見てる題材(試合)が皆同じ、またそれを伝える手法も(例えば作図一つとっても)基本的には似通る。おそらく多くの人にとって、それはどれも同じように見えているのではないでしょうか。自分が書いたものも、もれなくその対象でしょう。レビューブームのこの流れも、他の世の中のあらゆる出来事と同じで、やる人間が増えれば、不思議とある程度は類似してくる。正直、私も好きな書き手さんのものしか読みません。次のフェーズって結局は「誰が書いているか」、そりゃこうなる。

最近はそんな想いもあって、自然と「レビューとは別に、よりざっくばらんに楽しめるコンテンツは書けないものだろうか」と考えるようになった。「あの手の似たような内容は読むの疲れたわ」、そんな抵抗感も少なからずあるだろうと。で、唐突ですがこれです。

「おれは居酒屋トークがしたい」

続けます。試合後の振り返りだけではなく、次の相手、名古屋の前に立ちはだかるチームはどんなもんじゃいとあれこれ話すのも面白くないですか。つまり「プレビュー」。

これ、プレビューとレビューはどちらか一方では成立しない。成立しないのだけれど、案外試合が終わると、次の試合に目がいくサポーターも多いのではないかとも思っていて。正直、終わった試合なんぞ振り返らないし、図なんて見てるだけで頭痛いぜって人、いるでしょう。私たちが勝手に好きでやってる労力ってそれはもう大変なものなのですが、とはいえそう考えるサポーターも間違いなく存在するはず。いや、もしかするとその間口の方が広いかもしれない。で、そこのニーズと、最近なんとなく考えていたことがマッチしている気がしたので、今回は次節対戦する相手を私がどう見たか(お前かよとがっかりしないで)、それを言葉にしたい。結果として、これを読んでくださった方の週末がより良いものとなるように。これがなによりの目的。

おそらく自チームのことは、毎試合追いかけてるサポーターなら皆が皆ある程度同じレベルの情報は持っている。だったらいっそ相手に軸足置いてやろう。プレビューって、意外と読み流していませんか?それは例えばプレビューで書かれている内容にそもそも興味がないのかもしれないし(どうせすぐ試合見れるんだからいいだろと)、熱心な方は食べる前より食べた後の感想を話している方が面白いからかもしれない(よってレビューが流行ってる)。

ただ一方でこうも思うのです。これから何を食べに行くのか、それすら知らないのは、実はものすごく損しているのではないかと(意味がわからなかったらすいません)。つまり何がでてくるか分からないディナーより、せめてこれから何を食べに行くのか理解していた方が楽しみになりませんかと。「明日夜、外食するぞ」と、「明日夜、焼肉行くかっ!」、これどちらの方が楽しみですか?事前に知る必要がないのは味です。食べ終わった後の感動まで知っておく必要はありません。この例えクドイですかそうですよね。

プレビューとしての完成度は、例えば名古屋だとグラぽページの方がはるかに丁寧そして読みやすいので、そちらもぜひご参考にしていただきつつ、こちらは少し異なるアプローチをとりたい。「試合前に居酒屋でべっちゃくってる感じ」でラフに、緩く。

ガンバ大阪です(いきなりいきます)。

開幕戦、そして第二節を観た。感想を一言、「名古屋の遠い親戚やな」。

私の印象としては、ツネ様は原点回帰したいんだなと。彼らの場合、それは黄金時代への回帰となる。しっかりとボールを握って、主導権をもったまま、攻めて、攻めて、攻めるスタイル。それだけ聞くと「なんだツネ様はヤッヒーの義理の兄弟か」と思いそうだが違う。細かいディテールは異なるのです。それは例えば名古屋でいう「止める、蹴る」の合言葉であったり、守備は個人な!よろしく頼むみたいなチームの土台となる考え方。ここは違う。ただし、ボールを大切にしようぜ、俺たちのベースはあくまで攻撃だぜ、ここの部分はお互い共通している。

さて、ざっと一つずつポイントをあげていきたい。

一.「とりあえずビルドアップ(繋ぎの段階)でミスると詰むから」

これで清水はある意味、自滅した。 繋ぎでガンバの網に引っかかると、そこからのショートカウンターはべらぼーに速い。誰が速いって、あの韓国人(ファンウィジョ)が速い。

味方がボールを奪ったと察知した瞬間の切り替えは、もう断トツで彼が速い。相手の最終ラインの裏側に一気に加速、当然味方もそれは折り込み済み。というか、ガンバは前線が基本速い。彼以外にも、小野瀬や倉田。チームとして、ショートカウンターはかなり意識している印象を受けた。明らかにギアが上がる。そこの前線の選手たちの個性、カラーは名古屋と異なる。故に、得意とする攻撃に違いがあるのが面白い。名古屋は決して「裏に速い」わけではないので。

名古屋の特徴である「丁寧に繋ぐ」「浅い最終ライン」、どうですかこれとの相性の悪さ。例えばこの試合に千葉使ったりすると分が悪いはず。

とにかく先制点を許さないこと。リードされて前半を折り返すなんて展開は相手の思うツボ。なぜなら彼らにそのアドバンテージを与えると、明らかにこのショートカウンターが最大の武器となるから。チームとしても、その戦い方に移行する。清水戦のスコア自体は2-4とガンバの大勝だが、実際は点差ほどの差があったとは思わない。清水としたら、追いかける展開で前がかりになった時間帯にミスが多すぎた。

二.名古屋と中盤の構成も崩しのイメージも似てんな!

役割分担が似ている。攻撃の絶対的司令塔である遠藤は、もちろん名古屋でいうジョアンであり、守備全般の尻拭い頼むという意味で、今野は米本に近い存在。前に強いか後ろに強いかの違いはあるにせよ、コンビを組むお互いの攻守の比重はかなり近い。

先ほどショートカウンターを取り上げたが、一方で通常の攻撃はどうかといえば、左サイドからの崩しがメイン。これは露骨です。とにかく左サイドで数的優位を作って、ダイレクトないしは数タッチでのパス交換から切り崩しにかかる。

どうですかエグいでしょう。名古屋だと、2017シーズンの後半戦にこういう崩しが多かった。ガンバはかなり人をこのサイドに集めます。アデミウソン、倉田、遠藤、藤春、驚くことに今野もくる。つまり4〜5人が左サイドに集結して、(多分)人数点呼してから止める蹴るで切り崩しにかかる。

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それにしても倉田は賢い選手。名古屋に一人引き抜けるなら(私は)彼を選ぶ。技術、戦術眼、走力、ユーティリティ性。三拍子どころか四拍子揃う優秀なオフェンシブハーフ。対して右の小野瀬は最終的な局面で、ゴールに直結する形で絡んでくる。彼はポジショニングが秀逸。いつも敵が嫌がる場所、それは例えばライン間や相手のボランチ脇、そこに立つことを意識している。シュートの技術も素晴らしい。そもそもJ2を主戦場として慣らしてきた選手が、ガンバの中盤で普通にやれてるのが凄い。

ガンバはこの二人のオフェンシブハーフが優秀。名古屋とはシステムも同じ、このポジションの基本的な役割も同じ。場所に縛られず、自由に動く。基本は中に絞るし、持ち場と逆サイドに平然と加勢もする。そのあたり、チームとしての流動性を担保してるのがこの二人。対して名古屋、実はこのポジションだけなかなか選手が固定されていない。それだけチームにとって重要なポジション、役目である裏返し。そして非常に難しいポジションともいえる。ガンバに関していえば、先ほど書いた通り二人の個性やチームの攻め方が明確なため、若干左右の役割が非対称ともいえる。右の小野瀬の方がよりフィニッシャーに近い。必ずゴール前に飛び込んでくるので、イノシシ(吉田)頼んだ。

とまあガンバといえば、やはり昔から中盤のカルテットが大きな魅力だったわけで、その点は今も同じ。おそらく、ツネ様はそこを非常に大切にしている。

三.ただ試合の主導権を握られるとわりと脆いかもしれん

そうは言ってもやはり高齢化は気になるところ。主導権を握れば強いが、握られると脆い。その代表的な試合となってしまったのが横浜戦。名古屋と同様、最終ラインの4人と中盤の4人がブロックを組む形だが、その4と4の隙間という隙間を横浜に好きなように使われたのが開幕戦。誰が誰見るんだ問題があらゆる場面で頻出し、はっきり言ってテンパっていたと思う。昨年、豊スタで横浜とやったときの前半の名古屋と一緒。横浜、嫌いですね分かります。「走る」のではなく「走らされる」と、遠藤の魅力も当然半減する(むしろここが狙い目となる)。よって前と後ろで間延びするケースも多々見受けられる。名古屋と一緒です一緒(だから米本なり今野は価値があるという話)。

四.ファンウィジョのシュートが枠に飛びすぎる

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あれは理屈じゃない。どの位置から、どんな態勢でも、打てると思えば狙ってくる(どうです写真のこの躍動感)。で、それがことごとく枠に飛んでくる不思議。あの意地でも枠に飛ばしてくる現象は名前をつけるべき。彼はまさに韓国人らしいゴールゲッター。なんでも打ってくるから楽、いやいや、どこからでも狙える自信が怖いんだ。

彼の背後やサイドに開いて起点となるアデミウソンとのコンビも良好。むしろアデミウソンの方が、かなりファンウィジョに気を遣いながらプレーしている印象すらある。「柔」のアデミウソンと、「剛」のファンウィジョ。昨年の吹田での開幕戦だけで判断するなかれ。あのときは4-5-1のサイド。今は誰よりもゴールに近い位置。守備のタスクもかなり軽い。「お前はとにかく『ど真ん中』『最前線』でゴールを奪うために存在しろ」、それが彼に課せられた唯一にして最大のタスク。クロスにも必ずニアに飛び込んでくるから絶対目を離さないで。

五.最終ラインは道半ば

三浦と、新加入の韓国代表キムヨングォンのコンビはまだまだといったところ。ラインが揃わず、そのギャップを使われるシーンも度々見受けられるため(お互いプレーの後に「上手くいかねえなあ...」って顔してる)、ここはジョーに分があると予想。

また左サイドの藤春。彼のサイドの裏側は相手にとっては使いたいポイント。横浜戦は、相手のインサイドの選手がここ目掛けてがんがん裏抜けしてました。清水も明らかに藤春のサイドからガンバを攻略しようという意図があった。あと、逆サイドからクロスが上がった際のマーキングが怪しい。中に絞りすぎて、大外の選手が全く見えていないシーンが散見される。これは藤春だけの問題ではなく、相手がペナルティエリアに大勢で侵入してくると、枚数が足りなくて大外がドフリーみたいなパターンでチームとしての問題でもある。これまた名古屋と同じ。お互い苦労が絶えんな。

「中のマーキングが怪しい」「サイドの守備に不安を抱える」の二点セットで、王道はやはり左右に揺さぶって外からのクロス。ただ残念だ、多分名古屋はこれ分かっててもやらない、やれないの二点セットなのです。

【結論】名古屋の右サイド、ガンバの左サイドの攻防が鍵

結論として、私の注目ポイントはここです。

攻撃でいえばこのサイドがガンバ攻略の糸口であること、守備でいえばガンバの左からの攻撃が強烈なので、ここをどう止めるか。この試合は、どちらのチームが相手のボールを取り上げることに成功するか、つまるところこれだけである。お互いボールがなきゃ困るチームなので。そしてもう一つ、何点入るかはともかく一つだけ断言できます。間違いなくスリリングな、エンタメ性抜群の試合になるでしょう。

で、問題は名古屋が右のオフェンシブハーフに誰を使うか。普通に考えればシャビエルがここに入って、大阪の皆さん復活しましたよと赤﨑をジョーと組ませるはず。

個人的には先発予想はしていないが、例えば相馬もセレッソ戦よりは、ガンバ相手の方がスペースがある分、やり易いでしょう。やり易いが、藤春と同じ土俵に立って走りあいするメリットがどうかというところ。もちろん守備だけ考えれば彼の方がシャビエルより計算出来る。清水は最終ライン5人、中盤に3枚のフィルターを置いて、それでもなおガンバの左サイドで数的優位作られてやられましたからね。名古屋の最終ライン4枚、中盤4枚(いや実質2枚)のブロックでどう守るんですか大丈夫!ボールを持っていれば攻められません!

ただ、風間監督は相手に合わせた采配はしないので、まあきっとシャビエルだそうに違いない。全ては「ボール保持」を前提に作られたチームであると、私たちはルヴァンで学んだばかりです。

ということで、参考になったかは分かりませんが、これを読んで少しでも週末の試合が楽しみになってもらえればありがたい。ただ先に書いておくと、次回以降の予定は当然未定だ。

なんせわたしは理想の旦那、理想のパパなので。