みぎブログ

主観で語りますフットボールを。

夢の続きか、それとも終わりか

[http://Embed from Getty Images :embed:cite]

いやはや、今は深夜1時。遅くまでお酒を飲んだ後です。

headlines.yahoo.co.jp

風間監督、解任。うん、眠れません(書かないと)。率直に、「あぁ遂にこの日が来てしまったなあ」って。そんな気持ちです。まさかこのタイミングってね。

migiright8.hatenablog.com

こんな流れ知るわけもなく、前日に「残り8試合に向けてのお気持ち表明」なんて書いてました。解任の速報がでたと聞いて、ヤケになって未完成のままだしてやりました。だって、これが率直な想いだったし、個人的には、今の想いは目一杯詰め込んだものだったから。例え解任と聞いても、気持ちに変化はないというか、こんな想いだったんだけどなあって。

解任されるなら、これまでの総括を。そんなことも思ったりしますが、いやそれはもうこれまでの2年半に書き上げた長ったらしい文章全部読んでくれって感じ。僕の中では、そこに風間八宏と我々が愛するクラブが歩んだ記録は残してきたつもりなので。激動、でしたよね。あっという間だった。

また、後任がフィッカデンティ!?いや、それならそれで応援しますよ。マッシモ、と呼べばいいですかね。あいにく他クラブに興味がないので、彼のフットボールがどうだとか、偉そうに語れるほどの知識はございません。確かに風間→マッシモルートは王道だ、そんな声も理解出来ます。つまり攻撃の後に守備を整備すれば、もしかしたら例えば広島のミシャ→森保ルートであるとか、川崎の風間→鬼木ルートが実現するんじゃないか。そういうことですよね。確かに目先の結果だけに目を向ければ、そうなる可能性を否定する必要はありません。いやむしろ、仮にこのルートを築くのなら、願うべき未来はそれなのかもしれませんね。

では長期的な視野で考えた際、風間監督がこのクラブに根付かせようとした彼の哲学、それはどうなるんでしょう(そんなものはない、なんて突っ込みはとりあえず置いておきましょうよ)。マッシモが進化させてくれるんでしょうか。いや、高望みはしません。最低限、継続してくれるんでしょうか。というか、継続できる術を持ちあわせているんでしょうか。いやもっと言えば、そもそも継続したいなんて気持ち、もはや持ち合わせてなどいないのでは。おそらく、そこに違和感が残るから、多くの方がこの人事が仮に実現した場合、降格してからのこの2年半の取組みに果たしてどんな意味があったんだろうかって。そう感じているんだと思います。やっぱり違和感が残るんですよ。この2年半、小西社長を筆頭に、大森スポーツダイレクター含め彼らの言葉を見聞きしてきた我々からすれば、果たしてその人事は彼らが望んでやっていることなの?って。「結果が出なかったんだから仕方ねーだろ!」。いやそうだ、おっしゃる通り。では、代わりに誰がこの流れを主導しているんでしょう。それが分からないから、不安なんですよね、きっと。

でも誤解して欲しくないのは、仮に報道通りマッシモが就任したとしても、彼自身を否定するつもりはさらさらないんです。それならそれ、我々は目の前で起きていることを受け入れて、全力で支えるしかない。名古屋の監督になる人なんだから、きっとそうあるべきなんです。だから決してそんなミクロな話をしているわけではないのだと、そう理解してくださると救われます。このクラブが歩む道のりが、結局どこに向かっているのか。嫌らしく言ってしまえば、今年のスローガンである『貫く』。結局、クラブは何を貫こうとしたのか。それを理解したいのです。まだACLを諦めていないのか。馬鹿言ってるんじゃない、残留を目指しているんだ(それは貫く、なのか?)。はたまた、貫けなかった、のか。そこは、ここから我々が前に進んでいくために、しっかり総括し、発信して欲しい。そう思います。

あとは選手達ですよね。マッシモと聞くと、ちょっと勘ぐるじゃないですか。あぁ、元FC東京の選手達も多いし、戦術理解の点でも浸透は速いよなと。でも、例えば米本や今夏加入した太田は、果たしてそれを望んで名古屋に来てくれたのか。きっと違いますよね。新しい自分に出逢いたいから、名古屋に来たんだと僕は思っています。であるならば、彼らのモチベーションも気掛かりです。プロですから、全力でやってくれるに違いないですが、同時に今後彼らは何をモチベーションに名古屋でプロ生活を送るのか。そんなこともまた、危惧はします。あとはチーム単位で考えても、それこそそのチーム作りで単刀直入に「FC東京以上のチームが出来上がりますか?」とも感じるし。二番煎じではないか、と。

もちろん彼らだけではありません。ここ数年でこの地に集まってくれた「名古屋で上手くなりたい」をモチベーションにしてきた選手たち。我々の選手達は、これから「名古屋でプレー出来ること」をモチベーションとしていかなければなりません。そういった価値を持つクラブになっていけるのか。

アカデミーはどうなるんだ。少なくとも、「風間イズム」をこのクラブの文化としよう。その取組みは存在したんですよね?(ユースまでウォッチ出来なかった私には、そこを強く語る資格はありません)仮にその流れは今後も汲むとしましょう。でもトップがマッシモだったら。果たしてそこで学んだものを彼は求めるのでしょうか。これは彼に限った話ではありません。誰がやるにしても、です。あぁせっかく出来た東海学園大のルートは。今後も継続するんでしょうか。

さて、我々ファミリーはどうでしょうか。いや、めちゃくちゃ文句はありましたよね。揉めました。辞めろって声もそれなりにあったと思います。でも今僕が真っ先に思い浮かぶ光景、それはこの直近15試合でたった1勝しか出来なかったチームを、それでも毎試合折れずに応援し、戦い、支えようとしたゴール裏の姿なんです。何故あそこまで勝てなかったのに、それでも彼らは叱咤激励を続けたのか。いつも敗戦後、SNSを通じて「また頑張ろう」と発信してくれていたのか。いや、勿論腹が立つことなんてしょっちゅうだったと想像します。必死な人ほど、ツライ日々だったと思います。でも支えることを彼らは放棄しなかったですよね。それでも尚、スタジアムに集まって応援を続けた。それはどこかで風間監督のチーム作りを理解していた部分があったんでしょうし、だからこそ俺たちが支えて、自信を与えなきゃって。そんな気持ちがあったんではないでしょうか。いや、この結末ではその苦労がね、報われないなあって。僕はそう思ってしまいました。結局、終わっちゃうんだなと。その意味でいえば、クラブが先に「貫く」ことに折れてしまった。

そりゃ本当に辞めて欲しいと願っていた人もいるはずです。一方で、目の前に見えているものではなく、まだ見えていない、あるかも分からない未来に想いを馳せていたファミリーが多くいたのも、また紛れもない事実でしょう。なんだかよく分かんないけど、そこにあるロマンみたいなものに、楽しみを見出していた層は絶対いましたよ。だって、昨日の飲み会はその声でいっぱいだったもの(お前の内輪だからだろとか突っ込まないで)。なんだよ、結局また目の前のことに手一杯になるのかよって。そう感じた人たちがいたこともまた、否定してはいけなくて。難しいですね。本当に、風間監督が指揮するチームを応援する事実は、簡単なものではなかった。正直に言って、ツライことの方が多かったよ。でも、例えそのフットボールが全て正しいものではなくとも、この前に進んでいる感覚、何かを生み出そうとしている実感があることは、素直に楽しかった。僕に関していえば、せめてその感覚さえあれば、フットボールの中身がどうであろうとさして大きな問題ではなかった。

とはいえ、風間監督に何も落ち度がなかったなどとは思いません。毎試合観てきた我々からすれば、やはり今年のルヴァン杯プレーオフ第2戦、ベガルタ仙台。ここでリーグで不甲斐ない出来だった主力を強行出場させ、第1戦で結果を残していたサブ組を誰一人として起用しなかった。あろうことか試合にも敗れた。やはりこの出来事は、今季のチーム作りにおいて致命的だった。僕はそんな感想を抱いています。その結果かは分かりませんが、多くの選手達がまたこの夏にクラブを去っていった。チームの結果もついてこず、結果的に補強も滞った。数少ない新たな補強は、現状レギュラー陣を脅かすレベルには至っていない。これらは全て、風間八宏のマネジメントが引き起こしたものである。そう考えます。彼もまた、結果が出ない責任はあったに違いありません。彼にとっての武器が己の戦術ではなく、抱える戦力であるというのなら、そこで躓くことだけはやはり避けなければならなかった。その想いだけは、いつまで経っても消えません。

さあ、自分語りが増えそうなので最後に。

いろいろありましたし、こんな結末でこの道は終わってしまいそうですけど、あの2016の降格を思い出すとね。ほぼ解体されてしまった焼け野原のような状態から、たった一年間で元いた場所に戻してくださった功績。それが消えることは決してありません。いや、元いた場所ではないな。あの2017のプレーオフ福岡戦。あの日の豊田スタジアムを忘れることは、きっと死ぬまでないでしょう。2018年、何回超満員の豊田スタジアムを味あわせてくれたことか。勿論、彼一人の力ではありません。でも、彼がいたからこそでもあった。だって、「ファミリー」でしょう?紛れもなく、彼は我々の一員であり、ファミリーでした。現場の先頭をきってこのクラブの歩むべき道を切り開いてきたのは風間八宏です。どれほど好かれ、嫌われても、そういう存在の首が切られようとしている。その事実だけは、改めて真摯に受け止めるべきなのではないか。そう思います。

駄文でごめんなさい。まさにお気持ち表明、そんな綺麗事ではないなんてまた怒られそうです。でも別に正解なんて求めてないんです。僕にとって、昨夜の出来事はそれほどのことでした。今回ばかりは、ただの監督交代ではないから。

皆さんにとって、今日のファン感謝デーが良い一日となりますように。あぁ、やっぱりじっとしていられない。

うわぁ......午前3時まわってるよ。