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「『終わりの始まり』という見方はどうでしょうか」
予想だにしない質問に、思考が巡る。彼らを止めることばかり考えていたから、その発想は皆無だった。
[サポーター座談会]
— サッカー新聞エルゴラッソ (@EG_spy) 2022年2月17日
今季のJ1、見どころはここだ!(エルゴラ金・土曜号)
⚽参加者⚽
MCタツさん(@TATSU_MC )、ささゆかさん(@ice_rosa )、みぎさん(@migiright8 ) 、攻劇さん(@kogekidogso )
祝・開幕🎉楽しみ尽くそうぜ👍https://t.co/mhpxmb9vRG#教えてJの楽しみ方2022 #Jリーグ pic.twitter.com/eOp84hO2oO
本日のエルゴラに掲載された、J開幕企画の対談後記を今回は書きたい。と言っても、触れたいのはただ一つ。唯一、悔やんだというのか、翌日になっても気がつくと思い出し、考え込んでしまったこの問いについてだ。
川崎フロンターレが衰えることは、果たしてあるのか。
先に断っておくと、質問者に悪意などもちろんない。世界各国どの強豪クラブにも周期があるもので、あくまで、そういった見方は出来るのか、との問いかけだ。
本編ではこの話題に付随した質問、そして私の回答がピックアップされているので是非ご一読頂きたい。ちなみに、私は〝他クラブのレベルアップ〟に言及した(尚、推しの名古屋グランパスは、昨季2試合で7失点したが、この場面では記憶から抹消しているので問題ない)。
さて、こう答えた根拠からだ。例えば昨シーズンの第35節、サガン鳥栖戦。前半で3発を叩き込む鳥栖の姿。
川崎のボール保持、または非保持に対し、真っ向から対峙したのがこの日の鳥栖。攻守に川崎のウィークポイントを徹底的に突いた戦いで試合を制した。そう、〝真っ向から〟向かってきた相手に、川崎がやられたのだ。
このインパクト、残像が脳裏にこびりつき、私の思考は一直線。本編でも、鳥栖を盾にこの主張を高らかに押し通す。川崎云々じゃない、周りが強くなったのだ!
ただ、一夜明けこの答えが妙に引っかかるようになる。
本当にそれだけか。いや厳密にいえば決してその答えも間違いではなかったはず。しかし、果たしてそれが最も的を得た回答だったのか自信がない。ただ名古屋が7失点....そもそもあれは現実だったのかそこも自信がない。
一つだけ、引っかかる部分があった。オフに遡ろう。
今オフ、最も注目を集めたディールといえば、コンサドーレ札幌のチャナティップが川崎へ移籍したことだろう。なんとその額4億円強。プレー面以外にも価値を見出してのことだろうが、その移籍金には誰もが驚いた。
ただ、当時この移籍金を知った際、感想は別にあった。
川崎は、宇佐美貴史獲得に本気だったのではないか。
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宇佐美といえば、ガンバ大阪においてアンタッチャブルな存在だ。他クラブが手を出すなど、おそらく誰も考えていなかったはずである。では何故、川崎が宇佐美へ。
近年の川崎において、圧倒的な破壊力を生みだすことに寄与したラストピースといえば、やはり三笘薫だろう。大外で幅を、そして仕掛けることで深さを生みだせる彼の能力は稀有なものだった。彼がそこにいるだけで、味方は時間とスペースを得ることができたのだから。中央だけ、パスワークだけ......そんな川崎への印象は、彼の加入とともに吹き飛んだ。気づけば対戦相手にとって最大の難題は、「彼をどう止めるか」になったのだ。
そんな彼が去り、代わりになり得る才能が国内に果たしているだろうか。......いや、いたのだ。昨季、彼らの目の前で、しかも一人で、川崎守備陣を破壊した男が。
大金を叩いてでも、獲るだけの価値があったのでは。
そうまでしてでも、獲る必要に迫られていたのでは。
当時の三笘薫も十分に評価されていたはずだ。但し、川崎のフットボールを〝構造〟から考えた際、彼が果たす役割・価値を、我々フットボールファンは正しく評価できていたか。実は〝過小評価〟だった、その可能性は。
とまあ、考えだすと妄想は捗るわけだが、結果としてこのオファーは失敗に終わる。また、その代わりがチャナティップだったかは知る由もない。とはいえ、先日の富士フイルムスーパーカップ(以下、スーパーカップと略)を観る限り、前述した文脈は全くの見当違いとも言い切れない。誰が幅を取り、仕掛け、深さを作るのか。最後までその答えは見出せず、開幕前に不安を残した。
これは、本編でささゆか氏が指摘した『ブライトンgood job!セルティックもgood job!ていうかポステコがgood job!抜けその水(色)全部抜け』の流れ。横浜はバチ当たって大然抜かれたけどな。他力本願乙。
おっとつい本音がでてしまった。スーパーカップの話題だ。この試合では、なんと別の課題も露呈している。
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おそらく、川崎サポーターは以前から危惧していただろう。田中碧、そして旗手玲央をも失い、中盤で形成するトライアングルのバランスは変わった。パワーとスピード、つまり中盤でのダイナミズムが欠けていたのだ。
相手を剥がしたり、或いは、相手の最終ラインに仕掛ける(裏を狙う)選手がいなかった。また、幅もとれていないことから、窮屈な中でのプレーに終始した印象だ。
中盤の構成とバランス。誰と誰をどう使いどう組み合わせるのか。この試行錯誤もまた注目すべき点だろう。
そしてもう一つ、ジェジエウの抜けた穴も挙げられる。
浦和に追加点🔥
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2022年2月12日
また #江坂任 選手が決めた❗️
✔ ゴール!!
🏆 FUJIFILM SUPER CUP 2022
🆚 川崎フロンターレ vs 浦和レッズ
🔢 0-2
⌚️ 81分
⚽️ 江坂 任(浦和)#FUJIFILMSUPERCUP2022 #Jリーグ
日本テレビ系全国ネットにて生中継/TVerにてライブ配信https://t.co/9BAW0vJWQB pic.twitter.com/eW5Oe7aDou
今オフ、川崎は〝あえて〟このポジションの補強を敢行せず。(おそらく)夏頃まで戻ることのないジェジエウを待つ判断を下した。空中戦もさることながら、谷口彰悟とジェジエウがなにより厄介なのは、敵陣地でゲームを展開する際の対人能力、また守備範囲の広さにある。つまり、敵を押し込む肝の一つが彼らであった。国内とACL、この二足の草鞋を車屋や山村で耐え凌げるか。
よし....ちゃんと考えれば不安要素が三つもある....!
さあ他クラブよチャンスだ!と目を向ける。なんとまあ昨季トップ5の内、残り4クラブもこぞってセンターバック事情が非常に怪しい。さて名古屋はと....丸山が怪我明けでミンテも木本も移籍。残るはチ....チアゴだな。乙。
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この5年、リーグを牽引したのは間違いなく川崎だ。彼らが〝圧倒的〟だからこそ、リーグには明らかな変化が生まれつつある。川崎に追いつけ追い越せと、各クラブがアタッキングフットボールへと舵を切り始めたのだ。
とはいえ、川崎だって次こそは3連覇の夢を阻まれまいと、全力で挑戦者たちを潰しにかかるに違いない。
これまで挙げた通り、川崎にも死角はある。ゆえに、3連覇への道のりはきっと険しいはずだ。ただ、だからこそ面白いともいえる。なぜなら、〝圧倒的〟ではない状況が、川崎をさらなる高みへと押し上げる可能性もあるからだ。〝一強〟など、互いにつまらないじゃないか。
王者を止められるか。それとも、やはり圧倒的か。
さあ今宵、新しい時代の幕が開ける。
おっと、肝心の本編はコンビニまたは電子版にて....!
[2573号・表紙]
— サッカー新聞エルゴラッソ (@EG_spy) 2022年2月17日
J1開幕(サッカー新聞エルゴラ金・土曜・開幕特大号)
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18日(金)にいよいよ開幕🎉
— サッカー新聞エルゴラッソ (@EG_spy) 2022年2月15日
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